2020年は2月にホンダのFITのモデルチェンジから始まり、トヨタハリアーや日産ノートといった数多くの車がモデルチェンジするのではないか、という予想がされています。



せっかく車を買うのであればモデルチェンジをした新型車を買う方がいいと思う方が多いと思いますが、一方でモデルチェンジ前の最終モデル(いわゆる「モデル末期」)を買った方がいいと思う方も多いのも事実です。



それぞれメリットデメリットがあるため、「どちらがいい」と一言で結論付けるのは難しい、いわゆる「永遠のテーマ」として語られています。



そこで今回は、モデルチェンジ直後の最新モデルとモデルチェンジ前の最終モデル、それぞれの特徴とメリットデメリットを解説し、どちらが「買い」なのか徹底解剖していきます。



■最新モデルを買うことのメリットとデメリットとは



まずはじめにモデルチェンジ直後の最新モデルについて見ていきましょう。



最新モデルは「とにかく新しい」というのが最大の特徴。最新の技術をふんだんに盛り込んでいるので、エンジンの性能や燃費、最近では自動ブレーキや運転補助システムといった先進的な機能が盛りだくさんです。



最新モデルを買うということは、「その時点でのメーカーの最新技術の結晶」を買うと言っても過言ではないほど、最新機能が充実しているのが最大のメリットです。



ですが、最新機能とのは、「ちょっとした不具合」などが発生することが多々あります。



いくら自動車メーカーがテストを繰り返して市場に出したとしても、想定外の問題が発生します。そうなってしまうと最悪の場合はリコールという展開になります。



その都度、ディーラーに持ち込むなどする必要があるため手間がかかるというデメリットもあります。



また、リコールに至らない軽微な不具合などを更新したり、快適装備が追加された「マイナーチェンジモデル」、「一部仕様向上モデル」がおよそ3年以内に発売されることもほぼ確実で、その都度目新しい機能に心揺さぶられる場合もあるでしょう。



「こういった誘惑に負けないし多少の不具合は仕方ない、とにかく新しい車に乗りたい!」という人は、デメリットを感じることはないかもしれません。



■何かとお得なのは車として成熟した「末期モデル」



逆にモデル末期のメリットデメリットを見ていきましょう。



先にデメリットから行くと、モデルチェンジするということがわかっている場合は「わざわざ古い方を買う」ことになりますから、納車直後に「買ったばかりなのにひとつ古いモデルとなってしまう」ということがデメリットといえます。



見た目も古く先進的な機能も一世代前のものとなってしまうので、もしかすると周囲から「なんで新型が出るのに古い方を買ったの?」と聞かれるかもしれません。



だったら新型の方を買えばいいのでは、と思うかもしれませんが、それ以上のメリットもあることを忘れてはいけません。



そのメリットは2つあります。



ひとつめは「車として成熟している」点、そして「価格」です。



モデル末期車は、デビューした当時の大小の不具合を長い年月かけて修正しています。そのため新型車と比べて、大きな不具合が発生しにくいのです。



また新型車が出るので、同じモデルの中では新しい車種が出ることがありませんから、「諦めがつきやすい」ということもポイントではないでしょうか。



そして価格面においては大幅な値引きが期待できます。一般的に新型車は値引きが絞られますが、モデル末期の車に関しては「在庫一掃」と言わんばかりの大幅値引きをする場合が多いのです。「車を販売したい」というディーラーの思惑があります。


その思惑に消費者が乗ることで、購入時にびっくりするくらいの値引きを引き出すことができます。



車は大きな買い物ですから、「少しでも安く買いたい」という人にとっては非常に大きなメリットではないでしょうか。



■結局のところ、どっちを買うのがお得?



最新モデルとモデル末期、最終的にどっちを買うのがいいのかという点については「個人の価値観による」という結論になります。



「多少の不具合が起きるのは仕方ないから、とにかく最新の機能が入った最も新しい車が欲しい」と思う方であれば最新モデルを、「車として熟成している方が安心だし、少しでも安く買いたい」と思う方であればモデル末期を買うことを筆者はお勧めします。



どちらがいいのかしっかりと見極められない場合は、的確なアドバイスを受けられる人やディーラーの営業マンに相談するといいでしょう。



■まとめ



最新モデルかモデル末期か、という議論ははっきりとした答えがない永遠のテーマとしてこれからも議論が続いていくかと思いますが、自分の中で価値観に合った選択をするということが非常に大切なことですから、自身がどう思いどう感じるのか、というところを整理するようにしましょう。



そう簡単に買い替えできない買い物ですから、しっかりと吟味したいですね。



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