■【東京株式市場】 2020年10月21日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、売買代金は8日連続で2兆円割れの薄商い
2020年10月21日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 23,639円(+72円、+0.3%) 反発
- TOPIX 1,637.6(+11.8、+0.7%) 反発
- 東証マザーズ株価指数 1,318.9(▲6.3、▲0.5%) 3日ぶり反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,553、値下がり銘柄数:552、変わらず:75
- 値上がり業種数:31、値下がり業種数:2
- 年初来高値更新銘柄数:68、年初来安値更新銘柄数:1
東証1部の出来高は9億4,301万株、売買代金は1兆8,718億円(概算)となりました。出来高は前日並みでしたが、売買代金は小幅増加となりました。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移し反発で引けましたが、非常に狭いレンジ内での値動きとなりました。取引時間中の高値は23,702円(+135円)、安値は23,611円(+44円)となり、値幅(高値と安値の差)は約91円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで反発し、上昇率は日経平均株価より大きくなりました。
■東証マザーズ株価指数は3日ぶり反落、売買代金は127日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億2,540万株、売買代金は2,802億円となり、いずれも前日より増加しました。依然として個人投資家の投資意欲は堅調であり、売買代金は127日連続で1,000億円を超え、15日連続で2,000億円を上回りました。
ただ、一部主力銘柄に利益確定売りが出たこと等から、株価指数は3日ぶりに反落しました。現在は1,300ポイントを着々と固めていると見られます。
■ニトリHDからの敵対買収観測報道で島忠が爆騰、東宝は材料いったん出尽くしで大幅安
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- KDDI(9433)
- ファナック(6954)
- 信越化学工業(4063)
ニトリホールディングス(9843)が、既にDCMホールディングス(3050)からのTOB実施に賛同している島忠(8184)に対して敵対的買収(TOB)を検討しているという観測報道を受け、島忠が一時+16%高へ爆騰し、終値も+15%高へ迫る爆騰となりました。
一方、ニトリホールディングスは一時+3%高へ大幅上昇しましたが、その後は売りに押されて終値は下落。また、DCMホールディングスは一時▲10%安へ暴落となっています。
その他では、公明党代表が「Go To トラベル」を来年5月の大型連休まで延長すべきと発言したことから旅行関連株が値を上げました。
なお、株価下落が続いている精密機器株もいったん買い戻しが入り、ニコン(7731)が大幅高となり、キヤノン(7751)やコニカミノルタ(4902)も上昇したことが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- ファーストリテイリング(9983)
- エムスリー(2413)
- ソフトバンクグループ(9984)
前日から各テレビ局のニュースで、映画「鬼滅の刃」劇場版が記録的な大ヒットになっていることが一斉に取り上げられたことを受け、株価のピークを察知した投資家の手仕舞い売りが増加し、東宝(9602)が大幅安となりました。
その他では、NEC(6701)やHOYA(7741)など株価上昇が続いたハイテク株の一角が利益確定売りに押されて下落したことが目を引きました。