■【東京株式市場】 2020年10月28日



久美子社長辞任で大塚家具が大爆騰ストップ高! 日経平均株価は...の画像はこちら >>

■株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続落ながらも、売買代金は12日ぶりに2兆円超え



2020年10月28日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)



  • 日経平均株価 23,418円(▲67円、▲0.3%) 3日続落
  • TOPIX 1,612.5(▲4.9、▲0.3%) 3日続落
  • 東証マザーズ株価指数 1,214.5(▲4.8、▲0.4%) 反落

東証1部上場銘柄の概況



  • 値上がり銘柄数:634、値下がり銘柄数:1,480、変わらず:66
  • 値上がり業種数:6、値下がり業種数:27
  • 年初来高値更新銘柄数:28、年初来安値更新銘柄数:20

東証1部の出来高は11億8,305万株、売買代金は2兆3,564億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。



米国大統領選挙もいよいよ最終盤に差し掛かって、長く続いた様子見スタンスから徐々に動き始めた兆候が見られます。

売買代金は実に12日ぶりに2兆円を上回りました。



そのような中、米国株式相場の続落を受けて、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。ただ、前日同様に後場は下げ幅を縮小する展開となり、3日続落ながらも下落は限定的でした。取引時間中の高値は23,451円(▲34円)、安値は23,334円(▲151円)となり、値幅(高値と安値の差)は約117円となりました。



なお、TOPIXも同じような値動きで3日続落となっています。



■東証マザーズ株価指数は反落、売買代金は132日連続で1,000億円超え



東証マザーズの出来高は8,552万株、売買代金は2,404億円となりました。



出来高は前日より減りましたが、売買代金はやや増加しています。依然として個人投資家の投資意欲は堅調であり、売買代金は132日連続で1,000億円を超え、20日連続で2,000億円を上回っています。



ただ、株価指数は小幅反落となりました。この日も一時1,200ポイント割れ寸前まで下落するなど、不安定な値動きは継続しています。



■シマノが爆騰で上場来高値を更新、上期の減益決算発表の富士通が一時▲10%安の暴落



日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄



  • ソフトバンクグループ(9984)
  • ダイキン工業(6367)
  • 東京エレクトロン(8035)

前日夜、中国政府が15年後の2035年に新車販売の全車両を環境対応車(EV50%、ハイブリッド50%。従来のガソリン車撤廃など)にする方針であるとの観測報道が流れました。



これを受けて車載関連に強い電子部品株が買われ、日本電産(6594)が上場来高値を更新し、村田製作所(6981)も値を上げています。



また、前日に通期業績予想を上方修正したシマノ(7309)が見直し買いで+17%高へ爆騰し、こちらも上場来高値を更新しました。



その他では、取引時間中にジャスダック市場の大塚家具(8186)が久美子社長の辞任を発表。その直後から買いが殺到し、最後は+33%高の超スーパー大爆騰でストップ高となったのが目を引きました。



日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄



  • KDDI(9433)
  • ファナック(6954)
  • スズキ(7269)

中国政府の新たな環境車政策がニュースとして流れ、これが自動車株を直撃。国内のディーゼル車優遇措置の縮小報道も重なって売りが優勢となり、マツダ(7261)が一時▲7%超安へ急落し、三菱自動車(7211)は▲5%安に迫る急落で年初来安値更新となりました。



さらに、いすゞ自動車(7202)と日野自動車(7205)のトラックメーカーも▲5%安に迫る急落となり、スズキとSUBARU(7270)も大幅安となっています。



一方で、ハイブリッド車で先行するトヨタ自動車(7203)は小幅安で留まりました。



その他では、前日に上期の減益決算を発表した富士通(6702)が失望売りを誘い、一時▲10%超安へ暴落しましたが、その後は買戻しも入ったため終値は▲6%弱安まで切り返しています。



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