■【東京株式市場】 2020年11月2日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は6日ぶり反発、米国大統領選控えた買い戻しが優勢に
2020年11月2日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 23,295円(+318円、+1.4%) 6日ぶり反発
- TOPIX 1,607.9(+28.6、+1.8%) 6日ぶり大幅反発
- 東証マザーズ株価指数 1,155.4(▲15.8、▲1.4%) 4日続落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,622、値下がり銘柄数:497、変わらず:61
- 値上がり業種数:33、値下がり業種数:0
- 年初来高値更新銘柄数:11、年初来安値更新銘柄数:6
東証1部の出来高は11億8,777万株、売買代金は2兆2,263億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。
米国大統領選挙を2日後に控え、さらに、火曜日の東京市場が休場になることから、空売りの買い戻し等のポジション手仕舞いが多く出たようです。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移し、先週末の急落分の約9割をリカバリーする6日ぶりの反発となりました。取引時間中の高値は23,370円(+393円)、安値は23,096円(+119円)となり、値幅(高値と安値の差)は約274円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで6日ぶりの反発となり、上昇率も日経平均株価を上回りました。
■東証マザーズ株価指数は4日続落、売買代金は135日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は9,534万株、売買代金は2,203億円となり、いずれも先週末より減少しました。
売買代金は135日連続で1,000億円を超え、23日連続で2,000億円を上回りましたが、個人投資家も大統領選後の波乱を懸念した売り買いが目立ったようです。
また、株価指数も利益確定売りなどで4日続落となりました。終値は1,200ポイントを大きく割り込んでいます。
■KDDIが菅政権発足前の水準まで回復、期待外れ決算のZ-HDは一時▲12%安の暴落
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- KDDI(9433)
- リクルートホールディングス(6098)
- ダイキン工業(6367)
KDDIが好決算と自社株買いを材料に買われて一時+5%超高へ急騰し、携帯料金引き下げを掲げる菅政権発足前の水準まで戻しました。
また、株価下落が続いた自動車株が総じて買い戻され、スズキ(7269)、SUBARU(7270)、日産自動車(7201)などが一時急騰しましたが、上昇は限定的だたようです。ただ、自転車部品のシマノ(7309)は堅調に推移し、再び上場来高値を更新しています。
その他では、前日に希望退職▲1,200人実施などの構造改革(リストラ)実施が伝わったLIXILグループ(5938)が+5%超高へ急騰したことが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- ソフトバンクグループ(9984)
- アドバンテスト(6857)
- ヤマトホールディングス(9064)
先週末の上期決算発表の内容、及び通期業績見通しの公表を受けて急落する銘柄が散見されました。Zホールディングス(4689)は増益見通しを公表したものの、市場期待を大きく下回ったため一時▲12%安へ暴落し、終値も▲10%超安でした。
また、巣ごもり生活関連で株価上昇が続いたヤマトホールディングスも一時▲6%超安の急落となり、12年ぶりの最終赤字転落(かつ無配)となる“キティちゃん”のサンリオ(8136)も一時▲7%超安に急落しています。
その他では、村田製作所(6981)、アルプスアルパイン(6770)、太陽誘電(6976)など電子部品株の一角が利益確定売りで大きく値を下げたことが目を引きました。
新興市場(東証マザーズ)では、先週末に発表した決算で2四半期連続の営業黒字を達成したメルカリ(4385)が一時+6%高に迫る急騰となりましたが、その後は材料出尽くしで売られ、終値は下落して引けています。