■【東京株式市場】 2020年12月29日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は大幅続伸、終値は約30年4カ月ぶりの高値水準
2020年12月29日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 27,568円(+714円、+2.7%) 大幅続伸
- TOPIX 1,819.1(+31.1、+1.7%) 大幅5日続伸
- 東証マザーズ株価指数 1,192.1(+30.2、+2.6%) 3日ぶり大幅反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,814、値下がり銘柄数:316、変わらず:46
- 値上がり業種数:31、値下がり業種数:2
- 年初来高値更新銘柄数:79、年初来安値更新銘柄数:3
東証1部の出来高は10億2,087万株、売買代金は2兆2,042億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。
新たな経済対策法案を受けた米国市場の大幅上昇を受けて、リスクオンモードが一気に高まりました。
そのような中、日経平均株価は大幅続伸となり、約29年8ヶ月ぶりに27,000円を回復し、終値は約30年4カ月ぶりの高値水準となりました。取引時間中の高値は27,602円(+748円)、安値は26,921円(+67円)となり、値幅(高値と安値の差)は約681円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで大幅高となり、こちらは5日続伸で引けました。
■東証マザーズ株価指数は3日ぶり反発、売買代金は連日で2,000億円を上回る
東証マザーズの出来高は8,647万株、売買代金は2,308億円となりました。
出来高は前日より減りましたが、売買代金は増加しています。売買代金は173日連続で1,000億円を超え、連日で2,000億円を上回っています。
また、主力銘柄に買戻しが入ったこと等から、株価指数も大幅上昇で3日ぶりの反発となりました。終値も1,200ポイント回復まであと一歩の水準です。
■イオンが4日連続の上場来高値更新、ファーストリテイリングは初の9万円台乗せ
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ファーストリテイリング(9983)
- ソフトバンクグループ(9984)
- 東京エレクトロン(8035)
株価指数への寄与度の高い値嵩株が買われ、ファーストリテイリングは初の9万円超えで上場来高値を更新し、東京エレクトロンも同じく上場来高値更新となりました。
また、小売り株ではイオン(8267)が引き続き買われて4日連続の上場来高値更新となり、前日に一時大幅安となったニトリホールディングス(9843)も急反発しています。
その他では、連日で水素事業の拡張が報じられた三菱重工業(7011)が一時+7%高に迫る急騰となって年初来高値に迫ったことが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- JT(2914)
- 日野自動車(7205)
- 横浜ゴム(5101)
この日は12月決算企業の配当落ち日であったため、JT、横浜ゴム、ブリヂストン(5108)、ヤマハ発動機(7272)などが冴えない値動きとなりました。
また、仮想通貨の乱高下を受けて株価のボラティリティが上昇しているネット証券では、リップル(XRP)の再下落を受けてSBIホールディングス(8473)が大きく値を下げています。
その他では、コロナ禍を背景にオンライン教育の拡大が見込まれる中、本来はその筆頭として評価されても不思議でないベネッセホールディングス(9783)が、著しい収益悪化等によりザラバで3日連続の年初来安値更新となったことが注目を集めました。なお、終値は小幅高でした。