「一年の計は元旦にあり」というのは昔ながらの言い回しではありますが、新年を迎え気持ちが引き締まっている時に1年の目標を立てることで、目標達成に向けてより一層気持ちが入るというのは理にかなっているように思われます。
しかし実際のところ、年末年始をダラダラと過ごしてしまい、あっという間に普段の生活に戻ってしまったという方もいるのではないでしょうか。
■昨年の抱負を達成できた人はどれくらい?
そもそも新年の抱負を達成できる人は、どれぐらいいるのでしょうか。
コーチング事業を手掛けるZaPASS JAPAN株式会社が、今月ビジネスパーソンを対象に行った「新年の抱負に関するアンケート」の結果によると、2020年に立てた新年の抱負の達成度合いについて「完全に達成できた」と答えた人は、全体の18.2%でした。「やや達成できた」が45.2%、「あまり達成できなかった」が29.5%と続いています。
2020年に立てた新年の抱負の内容は、「収入や支出に関する抱負」「健康・ダイエットに関する抱負」が共に47.3%で最多となっており、「資格・スキルの取得に関する抱負」が40.8%、「転職・キャリアアップに関する抱負」が36.0%で続くという結果になりました。
年の初めには多くの人がお金に関する抱負をかかげていたものの、達成できた人は2割弱となっており、実際に目標を達成するのはそう簡単なことではないことがわかります。
■今年こそ始めたい節約術3選
新年の目標が高ければ高いほど難易度は上がるものですが、少しでも目標に近づけるよう、日常生活の中で今できることに目を向けてみてはいかがでしょうか。
① スマホの契約内容を見直す
昨年の年末より、携帯電話大手3社がこぞって低額の新しいプランを発表したことは記憶に新しいことでしょう。政府は積極的に携帯料金の値下げを推進しており、こうした取り組みは今後定着してくる可能性があります。
現状では、毎月のスマホ代金の内訳をきちんと理解している人は少ないかもしれません。というのも、スマホの契約やプランはややこしい内容になっている場合も多く、「何に」「どれだけの」お金を支払っているのかを把握するのは骨の折れる作業なので、つい最初の契約内容のまま放置してしまいがちです。
しかし、たとえばスマホ代金が毎月6,000円から3,000円になれば年間で36,000円の節約になりますし、毎月1万円から3,000円になれば年間で84,000円の節約になります。
仮に、節約効果が月に数百円だけだったとしても、スマホが1人1台の生活必需品になりつつある現在、家族みんなで見直すことで大きな効果が期待できることでしょう。
面倒に思いがちな契約内容の見直しですが、一度自分に必要十分なプランにしてしまえば継続的な節約効果があるので、やってみる価値は十分にあると言えそうです。
② 「固定費」のムダを見極める
固定費の削減は節約を考える上で重要なポイントです。固定費には上述したスマホ代金のほかに、家賃や住宅ローンの支払い、保険料、水道光熱費などがあり、最近ではサブスクの利用料なども含まれます。
どの固定費をどれくらい減らすことができるかはそれぞれの家庭で異なるので、各家庭に潜んでいるムダを見極めることが必要です。
たとえば、新型コロナの感染拡大によるステイホームの影響で、光熱費の増加が気になる家庭は、電気・ガスの会社とプランを見直してみるといいでしょう。
2016年の「電力自由化」、2017年の「ガス自由化」によって、自分のライフスタイルにあわせて自由に電気・ガスの会社とプランを選択することができるようになっています。
ちなみに、筆者の家庭では、保険料と動画配信のサブスクを見直した結果、年間で3万円ほど節約できそうな見込みでいます。
③ 「ふるさと納税」を活用する
すっかり世間に定着してきた「ふるさと納税」。まだ、ふるさと納税を行ったことがない方であれば、積極的に活用していきたい制度の1つです。
ふるさと納税として自治体に寄付した分は、税金の控除対象になるだけでなく、自治体からの返礼品をもらうこともできるので、楽しみながら節税効果が期待できるのが大きなメリットになります。
控除が受けられる金額は所得によって異なるので、事前にふるさと納税のポータルサイトなどで確認した上で、どこの自治体にどれくらいのふるさと納税を行うかを検討してみましょう。
■まとめ
新年に立てた目標はどことなく特別感のあり、達成に対するモチベーションも高くなりやすいものです。そのモチベーションを保っていくためにも「できることからコツコツと」の精神を忘れずに、まずは今できることから始めてみませんか?
参考資料
- ZaPASS JAPAN株式会社「新年の抱負に関するアンケート( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000061567.html )」