早いもので今年もあと1ヶ月ほどで終わりますね。大掃除の時期が近づくと、なかなか片付かない家を少しでもすっきりさせたいと思われる方もいるでしょう。
年末の近いこの時期だからこそ、家の中にあるものを見直したいもの。これまで当たり前のように使っていたけれど、「実はなくても困らないモノ」は意外とあります。
今回は「家の中にある実はいらないモノ」の中でも、捨てることで家事がラクになり、節約にも繋がるものについて、目下子育て中であり、FPでもある筆者がご紹介します。家事用品にかけるお金は意外とかかるので、いらないモノは思い切って捨てましょう。
■家事用品にみんながかけるお金はいくら?
みなさんは家事用品に1ヶ月どれくらいのお金をかけているのか、把握したことはありますか。
総務省統計局の「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2020年(令和2年)」から、二人以上・勤労者世帯の1カ月の家事に関係する費用を年齢ごとに確認しましょう。
■1カ月間の「家事用耐久財・家事雑貨・家事用消耗品」費用
平均:2464円・2664円・3800円
- ~34歳:1950円・3103円・3521円
- 35~39歳:2430円・3015円・3743円
- 40~44歳:2189円・2947円・3956円
- 45~49歳:2808円・2894円・4052円
- 50~54歳:2666円・2487円・3874円
- 55~59歳:2819円・2579円・3912円
- 60~64歳:2664円・2219円・3676円
- 65~69歳:1959円・2119円・3571円
※家事用耐久財…例として電子レンジや電気冷蔵庫、電気掃除機など。
※家事雑貨…例として鍋・やかん、電球・ランプ、タオルなど。
※家事用消耗品…例としてティッシュペーパー、洗濯用洗剤、ポリ袋・ラップなど。
家事に関係する費用の中でも、最もかかるのは意外にも「家事用消耗品」です。40代では月に4000円前後かかっていますが、小学生~高校生くらいのお子さんがいるご家庭が多いのも一因でしょう。
わが家にも小学生2人と保育園の子どもが3人いますが、家族の人数が多い分、家事にかける費用も増えますよね。
仕事に育児、家事と忙しい日々の中では、できるだけ家事の負担も、家事にかけるお金も減らしたいところ。そのためにも「いらないモノは思い切って処分する」のが効果的です。
では、当たり前のように使っていたけれど、実はいらないモノをみていきましょう。
■リビングの小さなゴミ箱を捨てる
リビングなどに置く小さなゴミ箱。すぐに捨てやすい場所へ、複数のゴミ箱を置いている方もいるでしょう。
ゴミ箱が近くにあれば、すぐにゴミを捨てられるメリットがあります。ただ管理はしにくく、「すぐにゴミ箱がいっぱいになってしまう」「ゴミ捨てのたびにまとめなければいけない」ことは地味にストレスになるでしょう。ゴミ袋もその都度変えなければならないので、意外と量も必要です。
小さなお子さんがいるご家庭だと、ゴミ箱を触ってしまうこともありますよね。
複数の小さなゴミ箱をやめて、大きなゴミ箱を最も捨てやすい場所に置くといいでしょう。ゴミ出しのたびにゴミをまとめる作業が減るだけでなく、ゴミ袋の消費量も減ります。
高さのあるゴミ箱なら、赤ちゃんがゴミ箱の中身をさわってしまうリスクも減るでしょう。リビングもすっきりします。
■お風呂のフタを捨てる
お風呂のフタは洗いにくく、きれいにしたと思ってもカビが生えてしまうこともあります。重さもあるため、上げ下ろしをしたり、洗って乾かしたりするのも意外と大変です。
お風呂の保温シートなら、洗うのも簡単。軽いので、洗って乾かすのも手間がかかりません。
ただし、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、浴室は思わぬ事故が起きる危険性もあります。消費者庁も浴室の転ぶ・溺れる事故に気をつけるよう注意喚起しています。ご家庭の環境によってはお風呂のフタは必要ですし、その他にもお湯を張ったままにしない、鍵をかけるなどの対策を行いましょう。
■マット類を捨てる
玄関マット、キッチンマット、トイレマット……数多くあるマット類ですが、「よく考えてみればいらないモノ」でもあります。
衛生面を考えてマットを使用するものの、他の洗濯物と分けて洗濯するため次第に面倒になり、敷きっぱなしという場合もあるでしょう。それならばマットを敷かずに、掃除をするほうが衛生的です。
どうしてもマットが敷きたい人は、「拭けるマット」を利用しましょう。布製ではなく塩化ビニル樹脂素材なので、汚れたらさっと拭いて掃除ができます。おしゃれな柄のものから百均でも販売されているので、気軽に取り入れることができます。
これまで当たり前のように使用してきたものでも、よく考えると必要ないもの、他で代用したほうが管理しやすく値段も安いものもあります。年末の近いこの時期こそ、今一度家の中を見直して考えるといいでしょう。
■参考資料
- 総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2020年(令和2年)」( https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20200&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330004&tclass3=000000330005&result_back=1&tclass4val=0 )
- 消費者庁「家の中の事故に気を付けましょう!」( https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_035/ )
- 総務省統計局「家計調査 収支項目分類一覧 (2020年(令和2年)1月改定)」( https://www.stat.go.jp/data/kakei/koumoku/bunrui2020.html )