かつては、アウトドアやキャンプといえば「仲間と楽しむ」というスタイルが主流でしたが(※編集部注)、コロナ禍の影響もあり、1人で出かける「ソロキャンプ」を楽しむ方が増えてきています。



気軽に楽しめるソロキャンプですが、荷物が多かったり車中泊もしたかったりなど、快適性を重視するなら車選びにはこだわりたいものですね。



しかし、ソロキャンプの車選びと一口に言っても、予算やスタイルはさまざまです。実際に「車を購入しよう!」と思い立っても、なるべく価格を抑えた理想の1台が欲しいですよね。



車は大きな買い物のため、なるべく低コストで理想の1台を選びたい方が多いはずです。



そこで今回は、実用性が高い軽自動車やコンパクトカーに焦点をあて、ソロキャンプと相性の良い車をご紹介します。ソロキャンプの車選びの参考にしてみてください。



【※参考記事】車中泊【あるあるトラブル5選】キャンピングカーで日本全国を旅した夫婦が語る「車中泊のリアル」( https://post.limo.media/articles/-/29287 )



■ソロキャンプと相性の良い車とは?



ソロキャンプは大きく分けて「テント泊」と「車中泊」2つのスタイルが主流です。どちらのスタイルにも相性の良い車をご紹介していきます。



■キャンプギアが積載できる荷室スペースがあるか



キャンプには欠かせないテントや寝袋、テーブル、チェア、ソロキャンプを満喫するためのキャンプギアまで、実際に用意すると想定より荷物が多くなりがちです。



【スズキ・ダイハツ・ホンダ】ソロキャンプにおすすめの車3選、整備士が厳選

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普段使いを想定しつつ、どの程度キャンプギアを積むのかイメージしておきましょう。



また、イメージがつかない場合は、レンタカーを利用することも1つの手段です。



■【ソロキャンプを楽しむクルマ選び】険しい道やぬかるみでも安心して走りたい



■悪路路走行も考え駆動方式4WDを選ぶ



悪路走行が多いキャンプでは、4WD機能付きの車種をおすすめします。



駆動方式とは、エンジンの力を車輪に伝える方式のことです。

多くの場合の2WDは、前輪駆動(FF)、後輪駆動(FR)、4WDは、四輪駆動などの区別を指します。



雨が降った後のキャンプ場は、道がぬかるみやすいです。エンジンからの力が2輪にしか伝わらない2WDでは、ぬかるみにタイヤがはまると脱出できない場合があります。



しかし、エンジンからの力が4輪全てに伝わる4WDなら、ぬかるみから脱出しやすかったり、雪道や凍結路でもスリップを防止できたりと、悪路でも安心感が増すでしょう。



【スズキ・ダイハツ・ホンダ】ソロキャンプにおすすめの車3選、整備士が厳選

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舗装されていない道や雪中キャンプに行きたい場合、4WD機能は必須です。



■【スズキ・ダイハツ・ホンダ】ソロキャンプと好相性「おススメ車種3選」



ここからは、ソロキャンプと相性の良いクルマを、3車種ご紹介していきましょう。



■スズキ・エブリイワゴン



最初に紹介するのは、キャンパーに人気の軽バン、スズキ・エブリイワゴン。



コンパクトな軽自動車ですがシートアレンジが豊富。身長170センチメートルぐらいまでの方なら、車中泊も過ごしやすい車です。



車内は4人乗車していても、荷室に余裕があるほど広い室内空間が確保できます。



スズキ・エブリイワゴン JPターボ(標準ルーフ)



【スズキ・ダイハツ・ホンダ】ソロキャンプにおすすめの車3選、整備士が厳選

画像出典:スズキ自動車公式



スズキ・エブリイワゴン PZターボ(ハイルーフ)



【スズキ・ダイハツ・ホンダ】ソロキャンプにおすすめの車3選、整備士が厳選

画像出典:スズキ自動車公式



また、キャンプブランドで有名な「ogawa」とコラボした「カータープ」が純正オプションから販売されていることも魅力の1つです。さまざまなメーカーからオプション装備が発売されているため、オリジナリティを出したい方におすすめです。



参考グレード:JPターボ・ハイルーフ
車両価格:4WD・4AT 169万8400円~(税込)



■ダイハツ・ハイゼットカーゴ



2021年12月にフルモデルチェンジを実施。荷物を積むことに特化している軽バン、ダイハツ・ハイゼットカーゴ。



軽バンの中で、荷室長・荷室幅・荷室高がそれぞれトップクラス、2名乗車時に荷室長を182センチメートル確保できます。



ハイゼットカーゴ・クルーズターボ(写真は2WD CVT)



【スズキ・ダイハツ・ホンダ】ソロキャンプにおすすめの車3選、整備士が厳選

画像出典:ダイハツ自動車公式



また、従来の荷室の床面には凹凸がありましたが、フラット化されたため、より車中泊向きになりました。



多数のオプション装備が発売されているため、使いやすいようにアレンジできることも魅力の1つです。



※荷室長はグレードにより異なり、「デラックス・スペシャルグリーン・スペシャル」では、荷室長1915ミリメートルを確保できます。



参考グレード:クルーズターボ
車両価格:4WD・CVT 160万6000円~(税込)



■ホンダ フリード+



5人乗りの2列シートの普通車、ホンダ・フリード+。標準仕様で、普段使いからアウトドアまで多くのニーズを満たしています。



2列目シートを倒すだけで完全フルフラットになり、荷室長の長さ約185センチメートルと幅も約113センチメートルと車中泊するには十分な広さの確保が可能です。



また、視線を隠すプライバシーシェードやラゲッジクッションマットなど、車中泊に便利な純正オプションが用意されているので、快適に車中泊が楽しめます。



※フリードとフリード+は異なり、フリードは3列シートの7人乗りで、完全フルフラットにならないので注意が必要です。



参考グレード:フリード+G
車両価格:4WD 241万8900~(税込)



■愛車でソロキャンプに出かけよう!



車はキャンプ場へ行くまでの移動手段として欠かせない存在です。

また、移動手段としてだけでなく車中泊やキャンプ時の休憩スペースとしても活躍してくれます。



お気に入りの車で出かければ、ソロキャンプもより楽しくなるはずです。



予算や目的に合わせて、自分の理想とする1台を手に入れ、ソロキャンプで大自然の贅沢な空間を味わいましょう。



■参考資料



  • スズキ エブリイワゴン「価格・グレード」( https://www.suzuki.co.jp/car/everywagon/detail/?data=b )
  • ダイハツ工業 ハイゼットカーゴ「グレード・価格」( https://www.daihatsu.co.jp/lineup/cargo/02_grade.htm )
  • Honda公式サイト フリード「タイプ・価格・装備」( http://www.honda.co.jp/FREED/webcatalog/type/type/ )
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