米雇用統計、なぜ大外れした? 原因は市場の「浮かれすぎ」か?
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今日のレンジ予測

[本日のドル/円]上値メドは109.65下値メドは108.00

中国は景気刺激策を卒業してバブル防止策へ。中国の銀行に融資額の上限規制


10日(月曜)のドル/円は、円安に反発

 週明けは108.61円からスタート。最初は売りが優勢で、108.46円まで円高に動きこの日の安値。ただ欧州時間朝になると109.06円まで戻して高値をつける。その後は横ばいで、終値は108.84円(前日比+0.24円)。雇用統計後の動きは円高につながりませんでした。109円に戻して値固めができるかが今週のドル/円のお題。


 ポンドは大躍進。対ドルでは2月以来の1.4158ドル、対円では2018年2月以来3年3カ月ぶりの高値となる154.02円まで上昇。


 先週6日に行われた英国のスコットランド議会選挙の結果が週末に判明しましたが、独立派のSNP(スコットランド民族党)は議席を伸ばしたもののあと1票で過半数に届かず。スコットランド独立という政治不安が遠のいたことがポンド買いにつながりました。


 しかし独立問題は消えたわけではありません。緑の党を合わせると独立支持が多数派です。SNPは、コロナ禍の今を避けて来年を目指して独立投票の正当性を高等裁判所で争う予定です。この問題はブレグジット同様、今後のポンドの材料になり続けるでしょう。


 先週の米雇用統計は予想を大きく下回りました。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は「労働市場は見かけ以上に弱い。実際の失業率は6%というより、10%に近い」と、マーケットの楽観さに対して警告を発していました。もっとも先月は、「(100万人近い雇用者増加の)状況が何カ月も続いてほしい」と、パウエル議長でさえ、良い結果を期待していたようです。いずれにしてもマーケットの強気は続き、先週の雇用統計の結果を知ってびっくりしたというわけです。


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