今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは111.00円↓下値メドは108.35円暗号資産のボラティリティの大きさは、暗号資産が通貨になりえないことの証拠
米5月雇用統計では、非農業部門雇用者数は55.9万人でした。先行指標のADP雇用データが予想より強い97.8万人だったことから期待が高まっていたのですが、2カ月連続で予想を下回る結果となりました。マーケットは失望?「雇用統計はどう評価するべきか?」をご覧ください。
4日(金曜)のドル/円は、円高。米雇用統計発表後のNY時間に大きく値を下げました。高値110.33円、安値109.37円、1日の値幅は▲0.78円。
この日は110.24円からスタートして、東京時間朝に前日の高値とほぼ同レベルの110.33円まで上昇。その後もNY時間の米雇用統計まで110円台にいましたが、結果発表後に急落。一時109.37円まで下げ、前日の上昇分を全て吐き出しました。終値は109.52円(前日比▲0.78円)。110円台という水準を維持する困難さを改めて印象づけました。
ユーロ/円は下落。この日は133.73円からスタートして、東京時間朝につけた133.82円を高値に下げ続けました。米雇用統計発表後は一時反発したものの続かず、133.14円まで下落して安値。終値は133.25円(前日比▲0.52円)。
豪ドル/円は豪ドル高、円安。この日は84.39円からスタート。安値は84.32円までと底堅く、米雇用統計発表後はドル/円とは反対に上昇して、NY時間夕方には84.85円まで上値を伸ばす。しかし、85.00円には届かないまま終値は84.80円(前日比+0.30円)。



主要指標 終値

今日の一言
心の底からやりたいと思わないなら、やめておけ - ヘミングウェイ
5月米雇用統計は、どう評価するべきか?
BLS(米労働省労働統計局)が6月5日に発表した雇用統計では、5月のNFP(非農業部門雇用者数)は55.9万人増え、失業率は0.3ポイント低下して6.1%になりました。雇用の内訳を見ると、外食・飲食部門を中心に、レジャー・サービス業が約30万人の大幅増加となったほか、教育部門や医療部門も好調でした。
5月の労働力参加率は61.6%とほとんど変化がなく、2020年6月以降61.4%から61.7%の狭い範囲で推移しています。雇用人口比は58.0%で、こちらも5月はほぼ横ばいでしたが、2020年12月以降から0.6ポイント上昇しています。
非農業部門雇用者の増加数は、前月の27.8万人を上回りました。また、週の労働時間が低下したことは、人手不足による従業員の残業といった環境が改善されていることを示しています。労働力の供給不足が徐々に解消されつつあることを示す結果となりました。
今回の雇用統計は、コロナ禍から立ち直ろうとしている雇用市場の健闘ぶりを示したといえます。米経済は回復している。

今日の注目通貨:ドル/円
今週の予想レンジ ↑110.29円、↓109.06円
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は109.68円。109.68円より上ならばドル買い優勢、109.68円より下ならばドル売り優勢。
112.22円 : 2020年 高値(20年02月20日)
111.06円 : 第4レジスタンス(HBO)
110.97円 : 2021年 高値
110.68円 : 第3レジスタンス
110.29円 : 第2レジスタンス
110.33円 : 06月 高値
110.18円 : 第1レジスタンス
109.95円 : 06月 61.8%
109.83円 : 06月 平均値
109.71円 : 05月 38.2%
109.68円 : ピボット
109.33円 : 06月 安値
109.18円 : 第1サポート
109.06円 : 第2サポート
108.68円 : 第3サポート
108.30円 : 第4サポート(LBO)
107.32円 : 2019年 安値

(荒地 潤)