今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは110.20円↓下値メドは108.60円エルドアン・トルコ大統領の支持率が過去最低に
2日(月曜)のドル/円は下落、109円台前半まで「円高」。高値109.77円、安値109.18円、1日の値幅は0.59円。
8月は109.60円からスタート。
この日発表された7月の米製造業ISMは59.5。予想(60.8)を下回りました。サプライチェーンの寸断と労働力の供給不足が、米景気回復の阻害要因となり、その懸念が数字に表れました。しかし、サプライチェーンの修復はFRB(米連邦準備制度理事会)の仕事ではありません。
今日の注目は、東京時間午後のRBA(豪準備銀行)政策金利発表。RBAは、金融政策正常化に向けて、計画通り9月に債券購入を減額するのか。
豪ドル/円の上限の需要ポイントは今日の注目通貨をご覧ください。

主要指標 終値

今日の一言
悪い面ばかりに注目していると、楽しいはずの人生もつまらないものになってしまう
You May Be Right
この日の米10年債利回りは1.18%付近まで低下しました。多くの投資家が2.0%目指して上昇すると予想していた米長期金利が低下した理由として、米国で急速に拡大するデルタ変異株ウイルスの感染拡大があります。
米国では新規感染者が6月までは1日の新規感染者が ほぼ1万人で維持されてきましたが、7月になって7万人(7日平均)を超え、2月以来の多さとなっています。
最近まで多くの欧米の投資家は、コロナ変異株に「大した問題ではない」と高を括っていました。ところが止まらぬ感染拡大を前にして見通しが甘かったことを悟り、コロナによる経済リスクを厳しめ目に再評価しています。
欧州が再びロックダウンに追い込まれるならば、欧州の経済再開は遅れることになります。一方で、米国では再ロックダウンの可能性はかなり低いと考えられています。
ECB(欧州中央銀行)は7月の会合で、 量的緩和は来年まで延長、2024年までに利上げの可能性はほぼ「ゼロ」になりました。
一方、「極タカ派」に陣取るのは、8月にも利上げが予想されているRBNZ(NZ準備銀行)、量的緩和は必要ないと宣言したBoC(カナダ銀行)。今週政策会合を開くBOE(イングランド銀行)は、このグループに参加するとの憶測も出ています。週後半のポンドの動きに注意。FRB(米連邦準備制度理事会)は、タカ派、ハト派のどちらの陣営に入るのか。その重要なカギを握るのが今週発表の米雇用統計。
しかし、それよりもまずは今日。RBAの政策方針に注目です。

今日の注目通貨
豪ドル/円:今週の予想レンジ ↑81.85円 ↓79.71円
今週の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は、80.78円。
80.78円より上ならば豪ドル買いが優勢、80.78円より下ならば豪ドル売りが優勢と判断します。
2021年これまでの高値は85.80円、安値は78.85円。平均値は82.33円、値幅は6.95円。
1日の最大値幅は1.84円、最小値幅は0.19円。
先週末の終値は、2020年終値に比べて1.92円の円安。
85.80円 : 2021年 高値
84.20円 : 07月 高値
82.53円 : 07月 61.8%
82.25円 : 第4レジスタンス (HBO)
82.02円 : 07月 平均値
81.85円 : 第3レジスタンス
81.50円 : 07月 38.2%
81.44円 : 第2レジスタンス
81.31円 : 第1レジスタンス
80.78円 : ピボット
80.24円 : 第1サポート
80.12円 : 第2サポート
79.84円 : 07月 安値
79.71円 : 第3サポート
79.30円 : 第4サポート (LBO)
78.85円 : 2021年 安値

2021年 豪ドル/円データ

(荒地 潤)