今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは110.20円↓下値メドは108.45円バイデン政権の性急なアフガニスタン撤退に世界が批判。米世論は撤退歓迎。
16日(月曜)のドル/円は「円高」。
週明けのこの日は109.62円からスタート。東京時間朝に109.74円まで上を試して重さを確認すると、午前中に前週の金曜日の安値109.54円を下に抜けNY時間には109.11円まで下落。終値は109.27円(前日比▲0.34円)。
先週金曜日に発表された、米消費者マインドを表す代表的な指標のミシガン大学消費者態度指数は、10年ぶりの低水準というネガティブサプライズの結果。米国経済の先行き楽観論に冷や水を浴びせました。この日の米10年債利回りは一時1.22%まで低下。中国の経済指標に表れる景気減速のサイン、米国のアフガニスタン撤退で高まる地政学リスク、そしてオーストラリアで広がるコロナ変異株感染。米国だけではなくアジア経済も先行き不安が広がり、投資家心理を圧迫。
1.30%という水準は、ドル/円が110円台を維持するための条件のひとつ。その米長期金利が低下する限り、ドル/円が円安に戻るチャンスも低いままです。

主要指標 終値

今日の一言
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する - パーキンソンの法則
I’ve Got A Feeling
今週18日(水曜)はFOMC議事録の公表があります。緩和縮小に関する手がかりを求める投資家の関心は高いようです。緩和縮小については、「いつ」ではなく「どれだけ」。開始時期の議論は卒業して、今は毎月の減額幅がマーケットにとって重要なのです。FRBは緩和縮小を終えてから利上げを開始するので、毎月の減額幅から利上げの時期を予測できるからです。
6月のFOMCで最も話題になったのは「ドットチャート」でした。ドットチャートとは、FOMCメンバーが予想する米国の政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利の見通しで、毎年3、6、9、12月に公表されます。それぞれがひとつの点(ドット)として散布図になっているため、このように呼ばれています。
今年3月の時点では「2023年末までゼロ金利維持」がメディアン(中央値)でした。つまりFRBの利上げは2024年になってから、というのがコンセンサスだった。
パウエルFRB議長は、ドットチャートは「あくまで個人の見解」と言っていますが、今月のクラリダ副議長の発言からすると、個人の見解どころか「FOMCの総意」と考えた方がよさそうです。

今日の注目通貨: ユーロ/円
予想レンジ ↑130.22円 ↓127.60円
↑は129円台に売りレベル集まり、130円は遠く見える
↓は買いレベル少ない。128円を抜けると下落が加速しそう
今週のユーロ/円のブルベアの分かれ目は128.91円。
128.91円より上ならばユーロ買いが優勢、128.91円より下ならばユーロ売りが優勢。
2021年これまでの高値は134.12円、安値は125.09円。平均値は129.61円、値幅は9.03円。
1日の最大値幅は1.85円、最小値幅は0.29円。平均値幅は0.67円。
先週末の終値は、2020年終値に比べて3.08円の円安。
134.12円 : 2021年 高値
130.72円 : 第4 レジスタンス(HBO)
130.42円 : 08月 高値
130.22円 : 第3 レジスタンス
129.72円 : 第2 レジスタンス
129.69円 : 08月 61.8%
129.57円 : 第1 レジスタンス
129.46円 : 08月 平均値
129.23円 : 08月 38.2%
128.91円 : ピボット
128.50円 : 08月 安値
128.26円 : 第1 サポート
128.10円 : 第2 サポート
127.60円 : 第3 サポート
127.50円 : 2019年 高値(19年03月01日)
127.23円 : 2020年 高値
127.11円 : 第4 サポート(LBO)

2021年 ユーロ/円データ

(荒地 潤)