今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは113.05円↓下値メドは111.05円米国デフォルトの可能性ゼロではないが、あまりに極端なケースなためリスクとして織り込めない
8日(金曜)のドル/円は「円安」。高値112.25円、安値111.51円、1日の値幅0.74円。
この日は111.60円からスタート。
9月米雇用統計は、FRB(米連邦準備制度理事会)が緩和縮小開始を正当化するには悪すぎる結果でした。それでもドル/円は、2020年の高値をクリアして2019年の高値(112.40円)を目指そうとしています。理由のひとつは日米の金利差。米10年債利回り1.30%がドル/円の110円台の条件で、111円台は1.50%でした。これからは1.60%が112円台を維持する必要条件になりそうです。
8日のユーロ/円は、「ユーロ高」。高値129.90円、安値129.89円。
この日は128.89円からスタートして堅実に上昇。
08日の豪ドル/円は「豪ドル高」。高値82.08円、安値81.54円。
この日は81.56円からスタートして、安値を80.34円つけたあと81.90円まで反発しましたが、米雇用統計でいったん81.55円まで後退。しかしその後は円安の波に乗ってNY時間夕方までかけて82.08円をつける。82円台は、ちょうど前回の雇用統計発表日だった9月3日以来1ヵ月ぶり。終値は82.03円(前日比+0.53円)。


主要指標 終値

今日の為替トレッキング
今日の一言
損失に罰を与えてはいけない。相場で損失を出したことであなたはもう、十分な「痛み」を受けたのだ。これ以上何を、自分を痛めつける必要があるのか?
Kind of Magic
BLS(米労働省労働統計局)が10月8日に発表した雇用統計では、9月のNFP(非農業部門雇用者数)は19.4万人増え、失業率は0.4ポイント低下して4.8%になりました。レジャー・サービス部門、小売業や運輸業の雇用が大きく伸びた一方で、公立教育機関の雇用者数は前月比で減少しました。
非農業部門雇用者数は、2020年5月から2021年9月までの16ヵ月間で約1、740万人増加しましたが、新型コロナ前に比べると、まだ約500万人少ない状況。
平均労働賃金は、前月比0.6%増、前年比4.6%増。前月比は5カ月ぶりの強い伸びとなりました。この数カ月の賃金データは、新型コロナからの経済再開に伴い労働需要が増加するなかで、賃金の上昇圧力を示唆しています。ただし、平均時給は業種によって大きく異なり、また2020年 2月以降の雇用の変動が大きいため、平均時給の動向の精確な予測はまだ難しい状況。
9月の労働力参加率は61.6%とほとんど変化がなく、2020年6月以降、61.4%から61.7%の狭い範囲で推移しています。労働参加率は2020年2月に比べて1.7ポイント低下しました。

今日の注目通貨:ドル/円
今週の予想レンジ ↑113.31円、↓110.45円
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は111.88円。
111.88円より上ならばドル買い優勢、111.88円より下ならばドル売り優勢。
2021年これまでの高値は112.25円、安値は102.59円。平均値は107.34円。
1日の最大値幅は1.14円、最小値幅は0.18円。平均値幅は0.56円。
2021年のこれまでの値幅は9.66円。
113.86円 : 第4レジスタンス(HBO)
113.31円 : 第3レジスタンス
112.77円 : 第2レジスタンス
112.60円 : 第1レジスタンス
112.40円 : 2019年 高値(19年04月24日)
112.25円 : 2021年 高値(10月 高値)
112.22円 : 2020年 高値(20年02月20日)
111.88円 : ピボット
111.71円 : 10月 61.8%
111.54円 : 10月 平均値
111.37円 : 10月 38.2%
111.17円 : 第1サポート
111.00円 : 第2サポート
110.82円 : 10月 安値
110.45円 : 第3サポート
109.91円 : 第4サポート(LBO)
107.32円 : 2019年 安値

2021年 ドル/円データ

(荒地 潤)