今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは114.40円↓下値メドは111.50円[暗号資産] 中国当局、仮想通貨のマイニングかかわった中国企業に対し罰金刑を検討
[暗号資産] インド政府、暗号資産の使用を禁止する法案提出
3日(金曜)のドル/円は、「円高」。雇用統計発表後に上昇するも、結局下落。
高値113.61円、安値112.56円、1日の値幅1.05円。
この日は113.17円からスタート。NY時間に発表されたマーケット注目の米11月雇用統計は、NFP(非農業部門雇用者数)が予想を大きく下回っただけではなく、前月実績の半数以下の増加数にとどまったため、いったん113円までいったん下落。
一方で、失業率は4.2%まで大きく低下。NFPが弱くても、FRB(米連邦準備制度理事会)が、今月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で緩和縮小のペースを速めるのは確実だとして113.61円まで反発。
オミクロン変異株に対する不安が残るなかでは強気一辺倒にはなれず、きちんと利食いが入り112.56円まで急速に下落。米10年債利回りが1.33%まで、2カ月ぶり以上の水準まで低下したことも売り材料。終値は112.84円(前日比▲0.35円)。FRBの政策とオミクロン変異株のトピックにはさまれてドル/円は強い方向感を打ち出せず、今週も不安定な動きが続くことになりそうです。
今週はRBA(豪準備銀行)とカナダ銀行の政策金利発表があります。米国では11月消費者物価指数の発表に注目。FRBの緩和縮小前倒しに直接関連する重要な指標です。
主要指標 終値


今日の為替トレッキング
今日の一言
算多きは勝ち、算少なきは勝たず(勝利の条件が多ければ勝てる、少なければ負ける)- 孫子
Shake It Off
BLS(米労働省労働統計局)が12月3日に発表した11月の雇用統計は、NFP(非農業部門雇用者数)は、予想、前月(53.1万人増)を大きく下回る21.0万人増加にとどまりました。
失業率は0.4pp(パーセントポイント)低下して4.2%。
11月の労働参加率は、0.2pp上昇して61.8%になりました。労働参加率とは16歳以上の就業可能な生産年齢人口に占める労働力人口のこと。全体的に精彩を欠いた今回の雇用統計ですが、労働参加率が上昇するなかで失業率が低下しているのは数少ない明るいニュースでした。
米国の労働市場では、2020年5月から2021年11月までの18カ月間で、非農業部門雇用者数は合計約1,850万人増加しましたが、新型コロナ発生前の2020年2月前に比べるとまだ約400万人下回っています。就業者数は2021年1月から11月までの11カ月間で、毎月平均54.7万人増加。今後もこのペースを維持するなら、労働市場がコロナ禍前の状態に戻るのは2022年7月頃になります。

今日の注目通貨:ドル/円
今週の予想レンジ ↑114.46円 ↓111.62円
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は113.04円。
113.04円より上ならばドル買い優勢、113.04円より下ならばドル売り優勢。
2021年これまでの高値は115.52円、安値は102.59円。平均値は109.06円。
1日の最大値動きは2.32円、最小値動きは0.18円。
2021年のこれまでの値幅は12.92円。
115.52円 : 2021年 高値
115.51円 : 2017年 03月 高値
115.01円 : 第4レジスタンス(HBO)
114.46円 : 第3レジスタンス
114.38円 : 11月 61.8%
114.03円 : 11月 平均値
113.92円 : 第2レジスタンス
113.75円 : 第1レジスタンス
113.67円 : 11月 38.2%
113.04円 : ピボット
112.53円 : 11月 安値
112.33円 : 第1サポート
112.16円 : 第2サポート
111.62円 : 第3サポート
111.07円 : 第4サポート(LBO)

2021年 ドル/円データ

(荒地 潤)