製品構成の優良化で1-3月期に64%増益、鉄道当局による今後の入札に期待
現地コード 銘柄名 01766中国中車
(チャイナ・シーアールアールシー)
株価 情報種類
4.40HKD
(4/30現在)
世界最大の鉄道車両メーカー、中国中車の2024年1-3月期決算は、売上高が前年同期比でほぼ横ばいに推移する半面、純利益は同63.9%の力強い伸びを示した。前年同期実績の低さに加え、高利益率の鉄道車両・機器事業の比重が拡大したことが背景。
1-3月期には売上高が前年同期比横ばいで推移する半面、増益率は63.9%。2023年末に落札した動力分散方式車両(EMU:高速鉄道用車両)の引き渡しがあったために、鉄道車両・機器部門の売上構成比が41.4%まで拡大したことが寄与した。
同社にとってはこの先、新規の鉄道車両・機器製造と保守サービスをめぐる入札が追い風となる見込み。中国国家統計局と中国鉄路局のデータによれば、1-3月期の鉄道旅客輸送数は前年同期比28.5%増の10億1,400万人。
一方の都市鉄道部門では、同社は売り上げ規模の拡大に向け、ライフサイクルをフルにカバーするサービスの提供を強化する見込み。特に地下鉄製造業務の売上高がここ数年、地方政府の予算不足を受けて減少傾向にある中、同社はより多くのビジネスチャンスを模索し、都市鉄道向けのシステム、保守、運営サービスに照準を合わせている。
BOCIは予想売上高、予想純利益を据え置き、目標株価を維持。株価の先行きに対して強気見通しを継続した。
(Bank of China int.)