後ろ姿も上からの俯瞰も。

カタパルトは全部で3基

 中国人民解放軍海軍が2024年5月8日(水)、国産空母「福建」の初航海の様子を映像で公開しました。

「福建」は、中国が3隻目の大型空母として建造した国産艦で、2022年6月の進水以来、各種艤装作業が行われていましたが、2024年5月1日、初の試験航海に向けて上海の造船所を離れ、外洋へと出港していました。そして、このたび8日間の試験航海を終えて帰港した模様です。

自信の表れか? 中国が独自空母「福建」の動く様子を映像で公開...の画像はこちら >>

試験航海中の中国空母「福建」(画像:中国人民解放軍海軍)。

 同艦の特徴は、これまでの中国空母、「遼寧」ならびに「山東」がスキージャンプでの艦載機運用だったのに対し、カタパルト射出での運用がメインのため、飛行甲板は艦首から後端までフラットな全通式となっている点でしょう。

 なお、一部報道などによると「福建」のカタパルトはリニアモーターカーなどと同じ構造を持つ電磁式とのこと。2022年6月の進水式以降、長らくカタパルト部分は黒い覆いで見えないようにされていましたが、今回の航海ではその覆いが外され、3本のカタパルトらしきラインを備えているのが確認できます。

 中国人民解放軍海軍によると、初の外洋試験は成功に終わったとのこと。機関や電力システム、各種機器のテストを無事完了し、期待された成果を達成したとしています。

【動画】これが中国オリジナル空母「福建」の動く様子です