JR東日本は2025年9月16日、山手線が今年11月1日で環状運転の開始から100周年を迎えることを記念したイベント「つながる山手線フェス ~環状運転 100周年~」を開催すると発表。その一環として、過去に同線で運行していた103系と205系をイメージした復刻デザインのラッピングトレインを、1編成ずつ(計2編成)運行することを明らかにしました。
【画像】これが「205系そっくり」な車体カラーになった現行のE235系です
103系は、前回の東京オリンピックが開催された直前の1963(昭和38)年、山手線に初めて導入。国鉄を代表する通勤形電車として、首都圏や関西、名古屋周辺にも投入されました。山手線の103系は「ウグイス色」(黄緑色)を採用し、それ以降の205系、E231系500番台、E235系0番台にも継承されています。
205系は、国鉄の通勤電車を支えてきた103系に代わる次世代車として導入された車両です。既に中央線快速や中央・総武線各駅停車に導入されていた201系の設計を見直し、さらなる省エネや製造コスト削減を図ったほか、JR初のオールステンレス車体が採用され、「銀色」が目を引く電車となりました。1985(昭和60)年の3月25日から山手線で走り始め、同線の象徴になりました。
今回は、この懐かしい2形式を再現した特別なラッピングが、現行の主力車両であるE235系に施され、10月4日(土)から11月3日(月・祝)まで運行予定となっています。2編成ともに先頭車両には100周年オリジナルヘッドマークが取り付けられるほか、車両側面にも100周年ロゴなどがラッピングされる予定です。
「つながる山手線フェス ~環状運転 100周年~」ではこのほか、観光列車「東京まるっと山手線」が11月1日(土)に運行予定。1日では過去最多となる、内回りと外回りを計4周します。料金は「大人限定プラン」が3000円、「通常プラン」は大人2500円、こども(小学生以下)1250円。10月14日から「JRE MALLチケット」で申し込みを受け付けるとしています。
また、オリジナルグッズの販売なども予定されています。