福島県と宮城県を結ぶ阿武隈急行の新型車両が完成。JR貨物の機関車により、2両のAB900系電車が、神奈川から福島へと運ばれていきました。
阿武隈急行の新型車両AB900系電車(2両)が完成。2019年2月21日(木)、JR横須賀線の逗子駅(神奈川県逗子市)から東北本線の福島駅(福島市)に向けて、JR貨物のEH500形電気機関車「ECO-POWER 金太郎」などにより運ばれました。
JR貨物のEH500形電気機関車にけん引されて福島へ向かうAB900系電車(2019年2月21日、伊藤真悟撮影)。
阿武隈急行は福島駅と槻木駅(宮城県柴田町)を結ぶ第三セクター鉄道です。阿武隈急行の全線開業と電化にあわせて1988(昭和63)年に登場した8100系電車が老朽化していることから、今回、その置き換え用として新型車両の製造が始まりました。
AB900系は、JR東日本の東北本線などで使われているE721系電車がベースです。鉄道車両メーカーの総合車両製作所(横浜市金沢区)が製造しています。
【写真】現在の阿武隈急行8100系電車

現在使われている阿武隈急行8100系電車は老朽化が進んでいる(2004年7月、草町義和撮影)。