東海道・山陽新幹線「700系」どんな車両? バランス重視の「カモノハシ」台湾も走る

       

カモノハシに似た先頭のスタイルが印象的な700系。300系や500系が東海道・山陽新幹線の高速化を目指して開発されたのに対し、700系は速度より乗り心地などを重視して開発されました。いまでは台湾でも走っています。

ノーズを短くして客室を拡大

 東海道・山陽新幹線はJR東海の300系とJR西日本の500系によって高速化が図られましたが、これらの車両はいくつかの課題を抱えていました。そこでJR東海とJR西日本は、300系の改良型という位置付けで新型車両の700系電車を共同開発しました。

東海道・山陽新幹線「700系」どんな車両? バランス重視の「カモノハシ」台湾も走る

東海道・山陽新幹線を走る16両編成の700系(2018年3月、草町義和撮影)。

 先頭車はカモノハシに似た形をしているのが大きな特徴。この形状の正式な名前は「エアロストリーム」ですが、700系といえばカモノハシを連想する人が多いかもしれません。

 設計上の最高速度は300km/hで、営業運転の最高速度は東海道新幹線が270km/h、山陽新幹線が285km/hです。500系の営業最高速度が300km/h(東海道新幹線内は300系と同じ270km/h)でしたから、新幹線の車両としては初めて、最高速度が従来の車両よりダウンしたことになります。

 これは新幹線車両としての「バランス」を考慮したため。速く走ることは技術的にはそれほど難しくありませんが、速度をアップすればするほど、音や振動が大きくなって乗り心地が悪くなりますし、製造費やメンテナンス費も高くなります。そのため、700系は速度はそこそこに、客室の居住性向上や低コスト化を重視して開発されたのです。


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2019年9月20日の経済記事

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