運転区間短縮や減車の対象も拡大します。
特急「ソニック」に使われている883系電車(2012年2月、恵 知仁撮影)。
JR九州は2020年3月16日(月)、新型コロナウイルス感染拡大による利用減少やイベントの中止・延期などの状況を踏まえ、一部の定期特急列車も運休すると発表しました。
同社は13日(金)、九州新幹線「さくら」や在来線特急「かもめ」「ハウステンボス」「にちりん」の一部臨時列車計190本を運休すると発表しましたが、今回さらに在来線特急の臨時列車と定期列車合わせて480本が加わり、計670本の新幹線・特急列車を運休します。期間は3月20日(金)から4月5日(日)までです。
特急「ハウステンボス」は臨時列車に加え、毎日運転の定期列車も運休します。博多駅からハウステンボス駅に向かう際は、佐世保行きの特急「みどり」に乗り、早岐駅で大村線の普通列車に乗り換えが必要です。
特急「ソニック」は、25、29、33、37、26、30、34、38号(博多~大分)が運休。特急「にちりん」は、臨時の83、82号(小倉~大分)に加え、定期の9、13、19、8、14号(大分~宮崎空港)も運休します。
「きりしま」「A列車」なども運休 減車も対象拡大このほか特急「きりしま」の101号(宮崎~都城)と102号(西都城~宮崎)、特急「かわせみ やませみ」の1、2号(熊本~人吉)、特急「きらめき」の22号(博多~小倉)、特急「A列車で行こう」の3、4号(熊本~三角)が期間中運休します(「きりしま101号」は3月19日も運休)。
なお、宮崎15時01分発の宮崎空港行き普通列車も、「にちりん9号」運休に伴う車両運用上の都合により運休となります。
また、3月13日(金)に発表された一部の特急「かもめ」「みどり」「ゆふ」に加え、一部の特急「きらめき」「ひゅうが」で減車が行われます。一部の特急「にちりん」「にちりんシーガイア」「ひゅうが」「きらめき」では運転区間が短縮される予定です。
JR九州によると、3月1日(日)から9日(月)までの利用状況は、特急「ソニック」が走る日豊本線の小倉~行橋間で対前年比54.9%、特急「かもめ」「みどり」「ハウステンボス」が運行されている長崎本線の鳥栖~肥前山口間で対前年比52.6%まで落ち込んでいます。
発売済みのきっぷは、手数料なしで変更や払い戻しの対応が行われています。
※一部修正しました(3月16日21時35分)。