新幹線の車両は0系から始まり、以降、100系、200系、300系……と、形式の数字は100刻みで振られてきました。しかし500系の次は700系です。
1964(昭和39)年10月に開業した東海道新幹線には0系電車が導入されました。それから約20年が経過した1985(昭和60)年、老朽化した0系を置き換えるために導入されたのは100系電車です。以後、東北新幹線や九州新幹線なども含め、新幹線は200系、300系、400系、500系、700系、800系などの形式が導入されました。
数字だけを見ると、間の「600」が欠番になっています。ちなみに900番台は、高速試験車など事業用車両に割り当てられています。線路や架線の状況を検査する新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」も923形です。なぜ600系新幹線は存在しないのでしょうか。
歴代の東海道新幹線車両の面々(2011年10月、恵 知仁撮影)。
実は、当初600系と数字が振られる予定だった車両が存在します。東北・上越新幹線で1994(平成6)年から2012(平成24)まで使用された、オール2階建て車両の「Max」ことE1系です。
以後、JR東日本の新幹線は東北・上越・北陸新幹線のE2系、秋田・山形新幹線のE3系、E1系の後継E4系……というように、「E〇系」という形式が付けられていきました。
なお北海道新幹線のH5系や北陸新幹線のW7系など、JR東日本と共同で運行する他社の新幹線車両でも、それぞれ「Hokkaido」の頭文字「H」、「West」の頭文字「W」を頭に付けた形式が登場しています。