私は真冬の夜遊びにハマっている。そのハマっている夜遊びこそがワカサギすくいである。

前回は300匹オーバーの成果を上げることができた。冬の夜遊びの楽しみ方とコツを紹介しよう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター落合浩大)

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琵琶湖のワカサギすくい

私が琵琶湖北湖西岸エリアを訪れたのが2月上旬。夜中の気温はマイナス2度。砂浜や網、手袋まで凍るほどの寒さ。エントリーした時間は21時から0時半。この時は、300匹オーバーのワカサギをすくうことができた。

それ以降は数えていないので400匹ぐらいいたかもしれない。

冬の夜遊び「ワカサギすくい」のススメ 道具&釣果アップのコツを解説
ひとすくいでこの量(提供:TSURINEWSライター落合浩大)

大人から子供まで手軽に楽しむことができ、手軽さ故に年々人気が高まっているように思う。そんな大人気のワカサギすくいの記事を前回書いたのだが、今回はより成果アップに繋がる記事を書かせていただく。

ワカサギすくいのシーズンと場所

ワカサギすくいのシーズンは大まかには12月末から3月上旬ぐらいだろうか。産卵のためにドシャローへと接岸するのだ(詳しくは前回の記事にて)。


琵琶湖の『ワカサギすくい』初心者入門 シーズン・ポイント・すくい方 - TSURINEWS

私の行くポイントは12月末にシーズンが開幕して、1月半ばぐらいにピークを迎え、2月下旬にはシーズンが終了する。聞く話によると、奥琵琶湖とも呼ばれる琵琶湖の北側では3月上旬ぐらいまではワカサギがすくえるという。

冬の夜遊び「ワカサギすくい」のススメ 道具&釣果アップのコツを解説
冬の楽しみ(提供:TSURINEWSライター落合浩大)

私が足繁く通っているのが琵琶湖北湖西岸エリア。ここのサーフやサーフに流れ込む小川などを探って行く。

必要な道具と装備

ワカサギすくいに必要な道具を紹介しよう。

ヘッドライト

ヘッドライトは明るさを調整可能な物がオススメ。調整不可能で明るいライトはNG。何故明るいライトはNGなのかは、後ほど説明しようと思う。

長靴もしくはウェーダー

これはどちらでも良いと思う。ウェーダーを履いて入水したら成果が変わるのか?と聞かれても、特には変わらないからである。私はウェーダーを着込むのが面倒なので、長靴派だ。

手袋

忘れてはならないのが手袋。私はネオプレン素材の手袋を愛用。真冬の釣りでも使用している。深夜にもなると氷点下になることも珍しくないので、手袋は重要になってくる。

クーラーボックス

クーラーボックスもしかり。肝心の魚を入れるものがないと持って帰れない。

個人的なオススメはジップロックと100均で買えるアルミクーラーボックス。持ち運びが便利なので重宝している。

タモ

最後に一番重要なタモ。網目が細かい物を使うこと。ただ、虫取り網などは網目が細かすぎて、水の抵抗をモロに受けるので避けた方が良い。

タモの柄の長さは、伸縮タイプを使っているのだが、1m20cmの長さに調整している。長すぎてもやりにくく、短すぎるのもやりにくい。

1mから1m50cmの間ぐらいがベストだと思っている。

ちなみに私のタモは、釣り友でもあるワカサギすくい名人直伝のカスタムしたタモを使用。タモのフレームを横に広くし、砂底に当る部分は破損を防ぐためゴムでカバーをしている。

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底に当たる面を横に広げている(提供:TSURINEWSライター落合浩大)

市販のタモは丸型や三角形が通常。その形だとワカサギをすくう時に網の両サイドから魚が逃げて行く場合が結構あるのだが、カスタムした横に広い網の場合は両サイドから逃げようとする個体もすくえるので、効率良くすくうことができる。

成果アップのコツ

成果アップのコツは主に2点。

ライトの光量と当て方

1点目は、ライトの光量と当て方。正直これだけで釣果に雲泥の差が出るのだ。

ライトの光量は一番弱い光量に設定。そして、進行方向には照らさないこと。進行方向に照らすと、魚が散ってしまい釣果に大きな差が出てしまう。

冬の夜遊び「ワカサギすくい」のススメ 道具&釣果アップのコツを解説
光量に注意(提供:TSURINEWSライター落合浩大)

ライトを照らす方向は、沖合いがベスト。例えば、進行方向右手に湖面がある場合。半身になって進行方向へ進み、ライトは沖合いを照らす。

目が慣れてくると、沖合いに向けて照らしているライトからあふれたわずかな光を頼りに、横目で魚群を探せるようになる。横目で魚群を捉えたら、素早く網を上から被せて、そのまま手前にひきずってくる。多い時は一すくいで20匹前後の成果がある。

魚群がいた場所を覚える

2点目は、魚群がいた場所を覚えておくこと。人的プレッシャーがないときは5分もすれば同じ所へまた集まってくる。特に人が減っていく深夜にかけてがすくいやすい。人的プレッシャーも少なく、ライトを照らされて群れが散ることも少なくなるので、すくいやすい状況になるためだ。

この2点を実践するだけで、格段に釣果は上がると思う。魚はいるけど釣果が出ない場合は上記のことを実践してみては?

楽しみ方と注意点

個人的には釣るよりも楽しいワカサギすくい。ライトの当て方一つで釣果が変わるなど、簡単ではあるが奥も深い。食べても美味しく見た目も綺麗。さらに晴れた日なら上空には満点の星空を眺めることができ、ロケーションも文句無し。最高の真冬の夜遊びを楽しめる。

ただ、近年この遊びも人気が出てきており、人の増加に伴い、ゴミや、大声で話すなどの騒音問題も指摘されている。民家も近くにあるので、特に深夜の時間帯は気をつけて遊びたいものである。

冬の夜遊び「ワカサギすくい」のススメ 道具&釣果アップのコツを解説
天ぷらが絶品(提供:TSURINEWSライター落合浩大)

また暗黙のマナーとして、明るくてまぶしいぐらいの光量で湖面一面を照らしている人もいるがそれはNG。せっかく魚群がいるのにライトを警戒し、散ってしまうのでそこは気を使う方が賢明。

当たり前のマナーを守り、少し気を使うだけで、みんなが気持ちよく楽しめるのが理想といえるので、自然界で遊ばせてもらっているという気持ちを忘れずに楽しもう。

冬の夜遊び「ワカサギすくい」のススメ 道具&釣果アップのコツを解説
美味しく頂いた(提供:TSURINEWSライター落合浩大)

獲れたワカサギは天ぷら、素揚げ、南蛮漬けで美味しく頂いた。家族全員その味に絶賛していたのはいうまでもない。

<落合浩大/TSURINEWSライター>

▼この釣り場について
琵琶湖
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