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竹俣 紅連載:『紅色の左馬』第4回

スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、竹俣紅アナウンサーの連載『紅色の左馬』。第4回は、今春から『みんなのKEIBA』のMCとなった竹俣アナにとって、初めての体験となる"この夏の出来事"について語ってもらった――。

竹俣紅アナの、この夏の初体験「競馬の世界では当たり前でも、私にとっては新鮮なものでした」
 早くから厳しい暑さとなった今年の夏も、競馬初心者の私にとっては新たな出会いの連続。夏競馬が開催された3つの競馬場を、初めて訪れることができました。

 まずは、福島競馬場

 福島は小回りコースだとは聞いていましたが、本当に直線が短く、コーナーは急カーブ。直線が広くて長い東京競馬場とは全然違うとひと目でわかりました。

 これだけコース形状が違えば、たとえ同じ距離のレースでも求められる要素はまったく違う。

そんな夏競馬の常識にも納得です。

 続いて、新潟競馬場

 新潟と言えば、直線1000mの芝コースが有名ですが、『みんなのKEIBA』のオープニングでは"千直"のスタート地点に立たせていただきました。

 1000mの直線は想像よりもはるかに長くて、ゴール地点はまったく見えません。「あんなにも遠くまで直線コースがつながっているんだ!」と思うと、圧倒されましたね。芝も思ったより長く、歩くと足を取られそうな感覚になるほどで、ここを颯爽と走っていく馬たちはさすがだなと実感しました。

周りに日差しを遮るものがないスタート地点はすごく暑かったですけど、あの場に立つ機会など滅多にあることではないので、いい経験になりました。

 新潟では、お昼に名物のタレカツをいただいたり、帰りにご当地の駅弁を買ったりなど、新潟グルメも楽しめています。次は"デミカツ"を食べてみようかな。

 そして、一度だけ訪れることができたのが、中京競馬場

 中京の印象は、とにかくひと際芝がきれい! レースで使われて多少ボコボコしているところはあっても、芝の緑がとても鮮やかに感じられました。

 初めて訪れた中京競馬場からの中継は、通常の『みんなのKEIBA』ではなく、『FNS27時間テレビ』の番組内で行なわれました。

そのため、同番組グランドフィナーレでの"提供読み"もあって、中継が終わった直後にはお台場のフジテレビへと急行。かなり慌ただしい一日でしたが、お昼には名古屋名物のきしめんも味わえて、充実の"初中京"でしたね。

竹俣紅アナの、この夏の初体験「競馬の世界では当たり前でも、私にとっては新鮮なものでした」
 初めての経験と言えば、今年の夏は、栗東トレセンで川田将雅騎手のインタビューをさせていただくこともできました。

 ジョッキーの方にインタビューすること自体、これが初めて。それ以前に、栗東トレセンを訪れるのも初めてと、何もかもが初めてづくしの私はとても緊張していましたが、トレセン内に足を踏み入れた瞬間から、ワクワクする気持ちがあふれてきました。

 栗東トレセンの敷地内は、馬が最優先。

馬が道路を渡っていれば、車が止まり、渡り終わってから発進。競馬の世界では当たり前のシステムも、私にとっては本当に新鮮なものでした。

 何より目の前を通る馬たちが、かわいいし、かっこいいしで、一頭、一頭見入ってしまう。それでも、私が取材で訪れた日は、ふだんより馬の数が少なかったらしく、これより多いとなると、どんなことになるのか......。

 ただ、目の前にいる馬の名前がわからないのが、もどかしいんですよね。堂々たるたたずまいで愛らしい表情を見せている彼ら、彼女らが、それぞれ判別できたらいいのにな、と思ったりしました。

 もちろん、川田騎手への初インタビューが貴重な経験だったことは、言うまでもありません。お聞きしたいことがたくさんあって、限られた時間のなかであれもこれもと次々に質問させていただいたのですが、川田騎手は一つひとつ丁寧に答えてくださいました。

 このインタビューをするにあたり、DAIGOさんから「川田騎手は"KOK(怖いと・思うけど・怖い)"だよ」というお言葉をいただいていたのですが......。具体的な例を挙げながら質問に答えてくださるので、お話がとてもわかりやすく、まったく"KOK"ではなかったです。

 オンエアされなかったお話のなかで印象的だったのは、牝馬について。競馬の世界には「夏は牝馬」の格言がありますが、これについてジョッキーのみなさんはどう感じているのかを尋ねてみた時のことでした。

 川田騎手によれば、「牝馬のほうが気が強い傾向があり、牡馬に比べてへこたれない面がある」とのこと。ふだんの環境と少し違うことがあるだけで、牡馬は走りたくなくなってしまうけれど、牝馬は逆にそれが走る原動力になることもある。つまり、体だけでなく、メンタルでも、暑さに強いのが牝馬だというのです。

 リバティアイランドが新馬戦や桜花賞で後方からの競馬になった時も、川田騎手がそのようなポジションにしようとしたわけではなく、「『私は行かないわよ』という声が聞こえてきた」とおっしゃっていました。"お嬢さん"のそんな性格からも、牝馬の気の強さが伺えます。

 もし私が競走馬だったら、あまりにも走るのが遅くて、「きょうもシンガリでほんとごめんなさい」と、自分の背中に乗っている騎手に気を遣ってしまいそう(笑)。

 実際にジョッキーの方から話をうかがってみると、初めて知ることも多く、本当に学ぶことばかり。またこうして、騎手や調教師の方に直接取材できる機会があったらいいなと思っています。

竹俣紅アナの、この夏の初体験「競馬の世界では当たり前でも、私にとっては新鮮なものでした」
Profile
竹俣 紅(たけまた・べに)
1998年6月27日生まれ。東京都出身。2021年フジテレビ入社。
趣味:おいしいおそば屋さん巡り ウォーキング ガチャピン
モットー:元気に、地道に、前向きに

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