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竹俣 紅連載:『紅色の左馬』第6回

スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、竹俣紅アナウンサーの連載『紅色の左馬』。今回は、凱旋門賞でのスルーセブンシーズの健闘を振り返りつつ、"アイドルホース"ソダシの引退についての思いを語ってもらった――。

「競馬に染まってきた」竹俣紅アナがスタジオ内で見せるようになった意外な姿とは?
 10月に入ってやっと気温が下がり、秋競馬らしい季節になってきました。

 今年は9月に入っても暑い日が続き、ローズSが行なわれていた頃は、「まだ夏競馬が終わってないの?」と思ってしまうくらい。馬は暑さが苦手だと聞きますし、ようやく走りやすい環境になってきたのかもしれません。

 人間の世界でも、秋はスポーツの秋。運動会の季節です。しかしながら、暑さとは無関係に運動が苦手な私にとっては、あまり楽しかった思い出がありません。

 徒競走は毎度10馬身くらい離されてビリでしたし、踊りの類もまったくダメ。だから、しんがりで負ける馬の気持ちはよくわかるんです(笑)。

 最近は、こんな何気ない会話のなかにも自然と競馬用語がまじってくるようになりましたね。「私も競馬に染まってきたな」と実感しています。

 さて、秋のGIシーズンが盛り上がるなか、海外でも注目のレースが行なわれました。凱旋門賞です。

「世界最高峰」と称され、世界中のホースマンが憧れるすごいレースだとは聞いていましたが......、私も今年初めてリアルタイムでテレビ観戦し、その興奮を存分に味わいました。自宅で両親と一緒に見ていて、夜11時にもかかわらず、思わず3人で叫んでしまったほどです。

 最近は『みんなのKEIBA』のスタジオでも、私がレース中に叫ぶことは多いようで、「竹俣、最近声出してるな」と言われるようになっていたのですが、家でもそんな感じです。番組を担当し始めた当初は、他の出演者のみなさんが「○○、いけ~!」と叫んでいるのを横目で見ているだけだったのに、ついに自分もその一員です(笑)。

 それにしても、スルーセブンシーズは惜しかった!

 今年の宝塚記念で私が予想した注目馬3頭のうちの1頭がこの馬で、結果は2着。惜しくもイクイノックスには届きませんでしたが、現役最強馬にクビ差まで迫ったのですから大健闘。

以来、個人的に思い入れがある一頭となりました。

 そんな"推し"の馬が凱旋門賞に挑戦するとなれば、ワクワクを止めることはできません。

 凱旋門賞に限らず、海外挑戦はレースを走る以前に、飛行機での長時間輸送や、日本とは異なる環境への適応など、大変なことが多いと聞きます。だからこそ、まずは無事にレースを走ってくれさえすればいいと願いながらも、やはりいざレースが始まると、応援に力が入ってしまいました。

 スルーセブンシーズは後方からの競馬にはなりましたが、最後の直線でスルスルと抜け出してきた時には、ちょっと夢を見ましたね。あそこまでいくと、やっぱり悔しいし、惜しかったなと思います。

 でも、世界最高峰のレースで4着は立派。クリストフ・ルメール騎手もさすがの騎乗でしたし、スルーセブンシーズも7つの海を越えて世界で活躍できるように、という意味が込められた名前のとおり、よく走ったと思います。

 ひとまずゆっくり休んで、次のレースでも頑張ってほしいです。

「競馬に染まってきた」竹俣紅アナがスタジオ内で見せるようになった意外な姿とは?
 うれしい話題の一方で、この秋は寂しいニュースもありました。白毛のアイドルホース、ソダシの引退発表です。

 競馬に関わる前の私でも、その名前は知っているくらい有名で、人気があったソダシ。

今年5月のヴィクトリアマイルに出走すると聞いた時は、「ついにソダシが出てくる!」とうれしくなったものです。

 ソダシは走っていると、不思議と他の馬より大きく見えるんですよね。はじめは白いからなのかなとも思ったけれど、力強い走りがそう見せていたのかもしれません。

 白毛なので遠目にはわかりにくいのですが、近くで見ると、実は筋肉モリモリでたくましいんですよ。とにかく、可愛くて、強くて、魅力たっぷり。彼女の走りを初めて見た時は、「一頭だけ、ユニコーンが走ってる?」と思ったほどです。

その衝撃はいまだに忘れられません。

 今年の春はヴィクトリアマイル、安田記念と悔しいレースが続いていたので、秋に巻き返す姿を見たいと楽しみにしていたのですが......。もう走る姿を見られないと思うと、本当に残念です。

 とはいえ、ソダシにはこれから子どもを産んで、お母さんになるという大仕事が残っています。競走馬にとっては、健康な状態で引退するのも大事なこと。今度はソダシの子が走るのを楽しみに待ちたいと思います。

 シラユキヒメ、ブチコと受け継がれてきた白毛の血統を知ったのは、競馬に関わるようになってからですが、それを知ると、次は自然とソダシの子どもを応援したいと思うようになるし、そうやって、競走馬の血筋とともにファンの思いも受け継がれていくのが、競馬の楽しさですよね。

 スプリンターズSを勝ったママコチャは、同じクロフネ×ブチコでソダシの全妹なのに、白くない(鹿毛)のも面白い。ソダシの子も、白かったり、白くなかったりするのかな。

 今年デビューしたソダシの半弟、カルパももちろんチェックしています。まだ2歳でソダシに比べると体が細いですけど、これからだんだんと鍛えられ、GIを勝ったお姉さんのようにムキムキになっていくのでしょう。

 そんな弟妹たちの活躍も楽しみにしながら、これから母となるソダシを応援していきたいと思っています。

「競馬に染まってきた」竹俣紅アナがスタジオ内で見せるようになった意外な姿とは?
Profile
竹俣 紅(たけまた・べに)
1998年6月27日生まれ。東京都出身。2021年フジテレビ入社。
趣味:おいしいおそば屋さん巡り ウォーキング ガチャピン
モットー:元気に、地道に、前向きに

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