この記事をまとめると
■イタリアンMPVのフィアット・ドブロの日本導入が発表された■フィアット・ドブロはシトロエン・ベルランゴとプラットフォームを共有する兄弟車だ
■初代が2001年に登場し、現行型は3代目となる
カングーの強力なライバルとなること間違いなし
言わずもがな、日本ではルノー「カングー」の人気がとても高い。ヨーロピアンテイスト溢れるエクステリアや、シンプルでさまざまなライフスタイルにアレンジ可能なインテリアによって、日本人ならではの「カングー」の世界感が生まれている。
そんななか、「カングー」のライバルになるかもしれない、注目の欧州車がまもなく日本に上陸する。
さまざまな欧米ブランドを傘下にするステランティスの日本法人が日本上陸に際して、マーケティング活動を開始した。
「ドブロ」発表記念第一弾として、「ジブン時間プレゼントキャンペーン」(2023年4月10日~5月10日)を開催。抽選で、軽井沢の高級宿泊施設1泊2日の旅が当たる。「ジブン時間」というキーワードを使っていることからもわかるように、「ドブロ」は広い世代のユーザーのさまざまなライフスタイルにマッチするような、これまで日本市場にはなかったイタリア車だと言えるだろう。

導入されるのは、5人乗りとロングボディの7人乗りの2モデルとなる。
ドブロの導入で新ユーザーの開拓を目指すフィアット
では、もっと詳しく「ドブロ」を知るために、ステランティスジャパン・フィアットブランドのホームページを見てみよう。
初代モデルの登場は2001年。小型商用車「フィオリーオ」がベースで、欧州ではMPV(マルチ・パーパス・ヴィークル)と呼ばれるカテゴリーに属する。

2005年にマイナーチェンジ、2010年にはフルモデルチェンジ、さらに2015年にマイチェンを受けた。

最新の日本仕様のスペックについては未発表だが、じつは2022年に欧州で発売が始まっている3代目「ドブロ」は、あのシトロエン「ベルランゴ」の兄弟車である。
いまや、「ベルランゴ」は日本における、シトロエンブランドの中核を成す重要モデルとして多くの日本ユーザーに認識されている。となれば、「ドブロ」のパワーユニットは、「ベルランゴ」に搭載され日本での好評な直列4気筒1.5リッターディーゼルの可能性が考えられるだろう。

さて、フィアットといえば、直近では商用車「デュカト」が日本で大きな話題となっている。完成車での販売というより、キャンパーのビルダー向けにベース車を提供するという、これまでにないビジネスモデルを確立。その結果、さまざまなビルダーがオリジナリティ豊かな「デュカト」を世に送り出し、各社とも販売が好調のようだ。

こうした日本におけるフィアットブランドの再認識が進むという良きタイミングで登場する「ドブロ」には、これまでフィアットには触れてこなかった新たなユーザーをフィアットの世界に呼び込むチャンスになるだろう。