この記事をまとめると
■車名の響きの良し悪しがクルマの売り上げにつながってくる■アルファベットを組み合わせた車名はスポーツカーやSUVによく使われている
■じつはアルファベット3文字のクルマにも意味が込められている
アルファベット車名に隠された意味とは
車名というのは当然のことながら、そのクルマのイメージを表しているもの。車名の響きだけでも売り上げを左右することもありうるだけに、各メーカーとも専門の部署を設けて車名を考えて、使う予定がなくてもどんどんと商標登録している。
車名のパータンはいろいろだが、ひとつのパターンとして確立しているのが、アルファベットを組み合わせたもので、精悍なイメージのスポーツカーやスタイリッシュなSUVによく使われている。
スバルBRZ
トヨタの86に対して、スバルはアルファベットとなる。Bはボクサーエンジン、Rはリヤ駆動、Zは究極を意味するZENITHの頭文字を並べたもの。スポーツカーらしさ全開の意味といっていいだろう。
トヨタ版の86の前には現行ではGRが付くが、こちらはガズーレーシングの頭文字。ただし、ガズーの由来は諸説あり。
ホンダNSX
復活しつつもなくなってしまったのは残念。初代のショーモデルでの表記はNS-Xで、ニューモデル・エックスの頭文字となっている、エックスは未知数を表している。
初代ホンダ NSXのフロントビュー

ホンダCR-V
1995年に登場した、シティクロカンの先駆けであり、SUVの先駆けでもあった。また、RVシリーズとしてホンダが打ち出したクリエイティブムーバーの第2弾として登場した。ちなみに第1弾はオデッセイだった。
初代ホンダ CR-Vのフロントビュー

CR-Vとはなにを意味するかというと、コンフォータブル・ランアバウト・ビークルで、そこら辺を走るのに楽ちんなクルマといったらいいだろうか。結構意外な意味だったりする。
ホンダWR-V
ホンダのミディアムクラスSUVで、低価格なのも話題になった。もともとは東南アジア戦略車で、日本仕様もインド製となる。

それだけに意味が気になるが、ウィンサム ランナバウト ビークルの頭文字となる。ウィンサムとは「魅力的な」という意味で、意外に普通な車名だったりする。
複数の意味が込められている場合もある
トヨタC-HR
個性的なスタイリッシュSUVとして登場して話題に。ヒットしたものの、個性的なデザインが仇になったからか、2代目の声を聞かぬまま、なくなってしまった。ただ、海外では次期モデルが発表されているので、日本でも売られるかもしれない。

じつは意味はいろいろとあって、コンパクト・ハイ・ライダーやクーペ・ハイ・ライダー。さらにはクロス・ハッチ・ランナバウトの3つとなる。いくつかの意味が込められるのもアルファベット車名のいいところかもしれない。
トヨタRAV4
いまではちょっとプレミアムなSUVとなったが、初代は当時のスターレットサイズのユニークなコンパクトSUVだった。それもあって、もともとはリクレーショナル・アクティブ・ビークル・4ホイールドライブだったのが、現行型ではロバスト・アキュレート・ビークル・ウィズ・4ホイールドライブに変更になっている。

意味としては、力強さと、細かな実用性を備えた4WDといったところ。変化したという、珍しいパターンだ。