この記事をまとめると
■ディーラーに訪れる客にはたまに「ありえない」言動をとる人がいる



■表立ってイラ立つ販売員はいないが、悪い印象で覚えられることは必至だ



■「察しと思いやり」こそが日本人の美点なので購入の際は気をつけることが大切だ



ディーラーが嫌うイヤ~な客の特徴

クルマを購入するとき、最近では対面だけでなく、オンラインも増えつつあるディーラーおよび自動車販売店セールスとの商談。さらには紙のカタログが廃止され、タブレットなどの画面を見ながらボディカラーやオプションを選択といった具合に、これまで当たり前だったものが少しずつ変化してきています。



「さすがに勘弁してよ!」顔は笑ってても心は激怒! ディーラー...の画像はこちら >>



そのうち某ファミレスのように「猫型ロボット」ならぬ「人型ロボットセールス」が商談する時代になるのでしょうか(当面はなさそうですね)。

しかし、商談方法が変わりつつあるといえ、人対人であることは従来のままです。



気づいているようで気づいていない「ディーラーのスタッフがこれだけは勘弁して欲しいと口にするユーザー像」についてまとめてみました。ドキリとした方、要注意ですよ!



とにかくギリギリのギリまで値引きしてくる

最近は在庫車が少ないだけに値引きが渋めではありますが、買う側からすれば1万円でも安く手に入れたいのが偽らざる本音。もちろん店舗やセールス側もその点は心得ています。とはいえ、ギリギリのギリまで値引き交渉をするのは御法度です。



「さすがに勘弁してよ!」顔は笑ってても心は激怒! ディーラーマンが嘆く「イヤ〜な客」の言動7つ
値引き交渉のイメージ



「A店はもっと値引いてくれたよ」と言われても、さまざまな「大人の事情」があって同条件が出せないこともあります。それでもしつこく値引き交渉をすると、今後に影響します。

「あのときのお客か~」と思われながら付き合うこととなるのです。



商談がまとまったあとにさらにあと出しジャンケンをしてくる(値引きや無償サービスの要求)

じつはこれ、セールスがもっとも嫌うパターンです。ようやく商談が成立し、セールス氏も「やれやれ。ようやくか」と思った矢先、「あ、ガソリン満タンでお願いしますね」なんていったら、さすがに表だってブチ切れることはありませんが、セールスからは間違いなく嫌われます。



「さすがに勘弁してよ!」顔は笑ってても心は激怒! ディーラーマンが嘆く「イヤ〜な客」の言動7つ
商談のイメージ



そのほか、ディーラーオプションを追加でサービスなんていうのも御法度。商談成立後の完全なあと出しジャンケンはマジで御法度です。確実に担当セールスから嫌われてしまいます。



いまだに「お客様は神様」という感覚が抜け切れていない

買う側がメーカーやディーラーを選ぶように、クルマを販売する側にも選ぶ権利があります。連日用もないのに来店して店舗を喫茶店代わりに利用したり、点検整備の際には有無を言わせず自宅まで納車&引き取りを強要したり。



「さすがに勘弁してよ!」顔は笑ってても心は激怒! ディーラーマンが嘆く「イヤ〜な客」の言動7つ
ディーラーのイメージ



「お客様は神様」の時代はとうに終わっています。ましてや時短勤務が叫ばれる昨今。業務時間帯はただでさえ忙しいのに、一部のわがままなユーザーに付き合っているヒマなんてないのです。



ディーラースタッフのいうことを信用してくれない

ネットにはさまざまな情報があふれています。そのなかには真実が含まれているいっぽうで、フェイクニュースも少なくありません。つまり、情報の精査は自分自身で行う時代です。

クルマが壊れたときの対処方法、部品の交換サイクルなど、その道のプロフェッショナルだからこそ知っている情報や知識が必ずあります。



「さすがに勘弁してよ!」顔は笑ってても心は激怒! ディーラーマンが嘆く「イヤ〜な客」の言動7つ
ピットのイメージ



しかし、ネットの情報を鵜呑みにして、現場のスタッフのアドバイスは信用せずに疑ってかかるような人がいるのも事実。知り合いの医師の方によると、医療現場でも似たような現象が起こっているそうですが「じゃあ好きにすれば」って思うこともときにはあるそうです。



結構いる「常識ハズレ」な言動をとるお客たち

禁煙であるはずの代車や試乗車で喫煙する

これ、自動車販売店の方に伺うと意外に多いそうです。とくに、タバコを吸わない人は臭いに敏感です。タバコ独得の臭いは、馴染みのない人にとっては違和感があるのですぐに気づかれてしまいます。



「さすがに勘弁してよ!」顔は笑ってても心は激怒! ディーラーマンが嘆く「イヤ〜な客」の言動7つ
喫煙者のイメージ



「1本くらいなら吸ってもわからないだろう」ではないんですね。

天井に臭いがしみついてしまうと取り除くのも一苦労。近い将来、代車を中古車として販売する可能性だってあります。喫煙車というだけでリセールバリューが下がってしまうこともあるので、禁煙のルールは守りたいところです。



Googleの口コミなどにあることないことをぶちまける

ディーラーや販売店の対応が納得できない。許せない! その報復としてGoogleの口コミなどにあることないことをぶちまけるケースがあります。もちろん、販売する側にも否がある可能性もないとはいい切れません。しかし、この口コミを削除するのは困難な場合が多く、書かれた内容を鵜呑みにしてしまう人だっています。



「さすがに勘弁してよ!」顔は笑ってても心は激怒! ディーラーマンが嘆く「イヤ〜な客」の言動7つ
クチコミのイメージ



ユーザーにとって腹が立つこともあると思いますが、Googleの口コミなどで攻撃することはダメージが大きいことも知っておく必要がありそうです。また、「A店では出たばかりの●●●●●を15万円引きで契約した。B店はたったの5万円」といった情報(しかも実店舗名で)をSNSにアップするなんてもってのほか。こうなると立派な営業妨害です。



代車にガソリン満タン返しをお願いしているのに給油してくれない

最近は代車を返却する際にガソリン満タン返しを徹底するところが増えてきました。それでもお願いレベルであることに変わりはないので、ガソリン満タンではない状態で返却してもペナルティーはありません。では、その場合はどうするのか?



「さすがに勘弁してよ!」顔は笑ってても心は激怒! ディーラーマンが嘆く「イヤ〜な客」の言動7つ
給油のイメージ



ここは販売店によって対応はさまざま。

足りない分を店舗のスタッフがガソリンスタンドまで行って給油し、次のユーザーに渡すケースもあれば、そのままの状態で貸し出すこともあります。その場合、次に借りた人も同じように給油しないで返却してくるという悪循環に……。ちなみに、コチラの業界の人がよく使う広報車の返却は手洗い洗車&満タン返しが基本です。



まとめ:性善説が成り立たなくなったらおしまい

「察しと思いやり」こそが日本人の美点であり、この先、時代が変わろうとも守っておきたい暗黙のルールではないかと考えます。「まさか、そこまではやらないよね……」の一線を越えてしまった場合、またそのケースが多発した場合、「ルール」という目に見える形で縛るしかなくなってしまいます。これが増えれば増えるほど、お互いが息苦しく、ギスギスした関係になってしまうこともあります。筆者自身「自分への戒め」として、性善説が成立するように心掛けたいものです。