スタートアップワールドカップ2026名古屋予選 デジタルスポーツ支援のリィが優勝 小学生も世界大会へ

世界130以上の国と地域で予選が開催されるビジネス・ピッチコンテスト(スタートアップなどによる短時間の事業プレゼン大会)「スタートアップワールドカップ2026」の名古屋予選が、2026年4月23日に名古屋市の「STATION Ai」「岡谷鋼機名古屋公会堂」で開催され、発達障害のある子ども向けにデジタルスポーツ支援サービスを提供するリィ(名古屋市)の廣瀬あゆみCEO(最高経営責任者)が優勝トロフィーを手にした。

また、今回初めて日本国内の小学生、中学生、高校生、高専生を対象としたユースピッチコンテストが開かれ、河合塾グループが運営するドルトンスクール東京(東京都渋谷区)のソーシャルスタディズクラス小学6年生で、グルテンフリーに関する提案を行った志方嶺太さんが優勝した。

両優勝者は2026年11月6日に、米国サンフランシスコで開催される世界決勝大会に出場する。

多くの人を運動で支えたい

スタートアップワールドカップは2017年に始まり、今回が8回目となる。

名古屋予選は今回が初めてで、約120社の応募の中から書類審査を通過した10社が登壇した。会場の「STATION Ai」「岡谷鋼機名古屋公会堂」には約2000人が来場した。

ピッチコンテストに先立ち、参加者の激励に訪れた愛知県の大村秀章知事​は「愛知の世界一の製造業とスタートアップをかけ合わせて日本からイノベーションを起こしていきたい。この地域から、また日本から世界を代表するスタートアップが生まれ、日本の産業としっかり連携してさらに飛躍、発展することを祈念する」とエールを送った。

優勝したリィは、デジタルコンテンツと運動を組み合わせて、発達障害のある子どもたちがゲーム感覚で楽しく練習し、運動格差を解消できるデジタルスポーツ支援サービスを提供している。

同社の廣瀬CEOは「自分たちのエネルギーとパワーで、世界中の子どもたちのみならず、たくさんの人を運動させて幸せな世の中にしたい」と抱負を語った。

ユース部門はグルテンフリー提案が優勝

初めて開催されたユースピッチコンテストには、小学生1人と1チーム、高校生1チーム、高専生1人の計4組が参加した。

優勝した志方さんは、訪日客も日本で安心して食事ができるよう、共通のグルテンフリー認証マークを創設し、対応店舗や食品を探せるアプリを提供するプランを提案した。

スタートアップワールドカップは、世界各国から毎年3万社以上のスタートアップがエントリーし、予選を勝ち抜いた企業が米国サンフランシスコで行われる世界決勝大会で、優勝投資賞金100万ドル(約1億6000万円)をかけて競い合うイベントだ。

2026年は日本では名古屋のほか東京(2026年7月17日開催予定)、熊本(2026年8月26日開催予定)の3地域で予選が行われ、それぞれの優勝企業3社と、ユース部門の優勝者・チーム3組が、世界決勝大会に参加する。

日本予選では特別賞として、全予選応募企業を対象に、遊技機やゲームを手がけるセガサミーホールディングスと、通販のジャパネットホールディングス、ベンチャー投資事業を手がけるALHDの3社が、それぞれ1社に5000万円ずつを投資する。

スタートアップワールドカップを主催したのは、米国シリコンバレーのベンチャーキャピタルのペガサス・テック・ベンチャーズ。同社は世界40社以上の企業からLP(有限責任組合員)出資を受け入れており、これまでに米国、日本、東南アジアなどで290社以上のスタートアップに投資している。

文:M&A Online記者 松本亮一

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