トムの活動大写真への回帰を思わせる場面も『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』
イラストレーション:高松啓二

映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。



【水先案内人 高松啓二のおススメ】



基は、日本では『スパイ大作戦』で知られる1966年のTVシリーズ。

1996年に映画化され、今作で8本目。TV時代の名残である導火線と本編のモンタージュ、ラロ・シフリンのテーマ曲が流れると気分も上がる!



前回も登場した謎のAI“エンティティ”による世界の混乱を阻止するため、イーサン・ハント、いやトム・クルーズが世界中を駆け巡る。例によってトムの命知らずのスタントが最大の見所! 陸、海、空のアクションの限界に挑戦する。



特に複葉機にしがみついて飛び移るシーンはハラハラドキドキさせられる。この複葉機はボーイング社のステアマン。曲芸に使われる機種でスタント前提の飛行機なのだ。これはサイレント時代に翼を歩いたりする飛行機のアクロバットスタントを再現しており、トムの活動大写真への回帰を思わせる。



思考する前にアクションが始まるのでイマイチ何をしているのか見失う事もあるが、これがミッション:インポッシブル! 考える前に動けというトム・クルーズの映画姿勢が窺える。トムに不可能(インポッシブル)はない。



<作品情報>
『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』



上映中



公式サイト:
https://missionimpossible.jp



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