
2021年に甲斐翔真主演で上演され、テーマ曲「星を見上げて」が強い印象を残したミュージカル『October Sky―遠い空の向こうに―』。日本で翻訳上演されるアメリカ産ミュージカルと言えば、ブロードウェイやオフ・ブロードウェイのヒット作であることが多いなかにあって、まだ地方劇場でしか上演されていない“原石”的作品だったことも話題を呼んだ。
本日2月6日(木)に東京・シアタークリエで開幕するのは、その『October Sky』と同じアーロン・ティーレンとマイケル・マーラーが脚本と音楽を手掛け、ティーレンが芸術監督を務めていたイリノイ州のマリオット・シアターで産声を上げたという共通点も持つミュージカル、『ヒーロー』。上田一豪が訳詞と翻訳を担い、『のだめカンタービレ』(2023)、『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』(2024)、『キンキーブーツ』(本年4月~)、『ジャージー・ボーイズ』(本年8月~)と話題作への出演が続く有澤樟太郎が主演を務める。
有澤が演じるのは、漫画家志望の青年ヒーロー・バトウスキー。父アル(佐藤正宏)と暮らしながら実家のコミックショップで働く彼は、高校卒業時のあることがきっかけで心が折れ、前に進むことができなくなっていた。そんなある日、高校時代のガールフレンドのジェーン・フォスター(山下リオ/青山なぎさ)と10年振りに再会し、再び仲を深めていくヒーロー。出版社に送っていた自作の漫画に契約の話も舞い込み、順風満帆な人生が始まったかに見えた。だが幸せをつかもうとした矢先、不幸な出来事が起きてしまい――?
出演はほかに、ヒーローの従兄弟で親友でもあるカーク役の寺西拓人/小野塚勇人、ヒーローとジェーンの高校時代の同級生スーザン・シュミッティ役の宮澤佐江、コミックショップに入り浸るネイト役の吉田日向/木村来士ら。有澤と彼らが描き出す、アメコミに登場するような並外れたパワーを持つHEROたちとは違う、新たな“ヒーロー”の物語に注目だ。
文:熊田音子
<公演情報>
ミュージカル『ヒーロー』
脚本:アーロン・ティーレン
作曲・作詞:マイケル・マーラー
翻訳・訳詞・演出:上田一豪
出演:
ヒーロー・バトウスキー:有澤樟太郎
ジェーン・フォスター:山下リオ/青山なぎさ(Wキャスト)
カーク:寺西拓人/小野塚勇人(Wキャスト)
スーザン・シュミッティ:宮澤佐江
ネイト:吉田日向/木村来士(Wキャスト)
アル・バトウスキー:佐藤正宏
テッド:田村良太
カイル:西郷豊
木暮真一郎 高倉理子 髙橋莉湖
日程:2025年2月6日(木)~3月2日(日)
会場:東京・シアタークリエ
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/musical-hero/(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2454715&afid=P66)
公式サイト:
https://www.tohostage.com/hero/