【小倉競輪・GⅢ吉岡稔真カップ】柳詰正宏が地元でGⅢ初V「吉岡さんからトロフィーをもらって涙が出そうになった」
 小倉競輪のGⅢ「大阪・関西万博協賛 第19回吉岡稔真カップ争奪戦」は11日、最終12Rで決勝を行い、柳詰正宏(38)=福岡・97期・S2=が番手捲りの林大悟マークから差し切って勝利。地元バンクで自身初のGⅢ優勝を成し遂げて、優勝賞金450万円を手にした。


 僅差の2着は8番手からロング捲りの原田研太朗。3着は柳詰の後位から伸びた上野優太。3連単は58番人気の2万170円。

 シリーズの総売上額は48億9943万8300円で、目標額の40億円を超える盛況だった。


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優勝した柳詰正宏(中央左)と吉岡稔真氏(同右)



ヒーロー

 デビュー16年目の今年が競輪人生最高の年であることには間違いない。2月に林慶次郎マークから小倉初V。そして、今回は慶次郎ラインの3番手から伸びて、地元で自身初めてのGⅢ優勝を遂げた。

 レースは慶次郎-林大悟の3番手を追走。大悟は慶次郎ジカ勝負の櫻井正孝と競っていたが、柳詰は「2人の後ろは連係実績があるし、安心感がある」と追走に専念。競り勝って番手捲りを放った大悟にピタリと付いていくと、「今までにない応援のおかげで最後まで踏み切れた」と後方から捲ってきた原田研太朗にゴール前で踏み勝った。

 表彰式ではファンの声援に笑顔で応えていたが、吉岡稔真氏の姿を目にすると表情が一変。「吉岡さんからトロフィーをもらえる日がくるとは…。
自分も涙が出そうになった」。小倉のレジェンド、そして高校の大先輩からの激励に目には光るものがあった。

 今回の優勝で11月に当地で開催するGⅠ競輪祭の初出場が決まった。「今回勝つことができて、今までやってきたことが間違いではなかった。やっと実を結んだ」と選手生活で一番の充実期を迎えている。「柳詰は競輪祭も走ります。よろしくお願いします」と吉岡氏から紹介を受けたからには、今回以上の走りを晩秋の小倉で見せてくれるに違いない。(造田 大)

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笑顔で賞金ボードを掲げる柳詰正宏
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