「メイショウ」馬主の松本好雄さんが死去、8月23日に個人馬主初の2000勝
 「メイショウ」の冠名で知られる馬主の松本好雄さんが8月29日に膵(すい)がんのために他界したと、日本馬主協会連合会が2日、発表した。87歳だった。
葬儀は近親者のみで執り行われた。後日お別れの会が予定されている。

 1975年2月チェリーパスで初出走(8着)。76年1月メイショウグリーンで初勝利。88年10月、メイショウエイカンで初重賞勝利(京都大賞典GⅡ)。

 2001年6月、メイショウドトウでGⅠ初勝利(宝塚記念)。その後もクラシック2冠のメイショウサムソン、13年にオークスなどGⅠ3勝を挙げたメイショウマンボ、今年の宝塚記念を制したメイショウタバルなどでタイトルを手にした。

 メイショウサムソンは小倉デビュー馬として初の日本ダービー制覇。メイショウカイドウは05年に小倉大賞典、北九州記念、小倉記念を全て制して年間での「小倉三冠馬」となった。佐賀競馬では今年2月にメイショウフンジンが佐賀記念(JpnⅢ)を優勝するなど、九州でも所有馬が活躍した。

 8月23日には中京3Rのメイショウハッケイで、個人馬主としては初の通算2000勝を達成。通算成績は2日現在でJRA通算2002勝。
JRA重賞は73勝(うちGⅠを10勝、J・G1は2勝)。

 船舶、航空機、大型機械の部品製造などを行う株式会社きしろ(兵庫県明石市)代表取締役会長で、馬主としては日本馬主協会連合会名誉会長。



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6月15日、メイショウタバルで宝塚記念を制し記念撮影する(左から)武豊、馬主の松本好雄氏、石橋守調教師


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