【ボートレース福岡(サマータイム)一般】荒井輝年「今が踏ん張りどころ。川崎さんみたいにA級でいたい」支部の先輩の後ろ姿を追う

一期でのA級復帰を目指す荒井輝年


 何とか踏みとどまった。荒井輝年(51)=岡山・73期・B1=は3日目前半の3Rでインから池永太のまくりに沈みながらも、道中で粘って2着。
後半10Rも道中で赤坂俊輔や吉田俊彦との競りを制して3着を奪い、ここまで未勝利ながらも得点率は6.40をマークして予選突破の可能性を残した。

 機力にも納得の表情。手にした14号機は前操者の竹上真司が苦しみ抜いた低調機だが、「道中で離されないし、スリット辺りも悪くない」と動きはまずまず。「エンジン素性(Dランク)を考えれば十分」と戦える足はあり、あとは持ち前の旋回力でカバーするつもりだ。

 前期(昨年11月~今年4月)は勝率5.42とA2のボーダーにわずか届かず、59期も守り続けてきたA級から陥落。今期(5月~)も勝率は5点台前半にとどまっており、危機感を感じている。「前期は事故パンでケガもあったんで仕方ない部分もあったけど、一度狂った歯車がなかなか戻らなくてね。Sもターンも調整も、全てが消極的になっている。それに事故パンで無理できなかったこともあって、レースに一喜一憂しなくなっていた。原因は分かっているんよ」

 自身にとっていい目標がある。それは今節、同時に参戦している支部の先輩でもある川崎智幸だ。「川崎さんは今58歳だけど、オレも川崎さんぐらいの年まで現役でいたいし、A級でいたい。
今が踏ん張りどころだと思うし、もっと感情を出してアグレッシブなレースを心がけたい」。今節の走りを見ても分かるように、年齢を重ねてもダイナミックなスピードターンは健在。復活ののろしを上げるためにも、得意水面の福岡で迫力満点のレースを見せる。(森 大輔)

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