
共同インタビューでも落ち着き抜群だった中山翔太
これまで優出7回でVは未経験の21歳。そんな肩書も忘れさせる落ち着きで、中山翔太=三重・130期・A2=が準優11Rを制した。
全く浮足立つことのない精神力がとにかく頼もしい。重圧が大きい準優の1号艇にも「すごくドキドキしたけど、ほどよい緊張感でした」と堂々としたもの。
スタートについて問われても、もろもろ承知の上での冷静な回答。「勘より少し届いていないので、踏み込んでもいいのかなとも思うけど…」と言いつつ、「(スタート事故の)ペナルティーが大きすぎるので、ゼロ台後半を目指すことになると思う」。若手にありがちな無鉄砲さとは無縁で、実によくわきまえている。
最後に述べた意気込みも、理路整然とした上にフレーズの使い方も気が利いていた。「今節はテンポよくこられたので、このテンポを崩さず、ペラ調整も崩さずに流れに乗っていけば、結果は付いてくると思う」
デビュー初VをGⅠで達成なら、第5回大会を制した関浩哉と同様。三重の若武者がボートレース史に新たな伝説を刻む。