
初のA2昇格へ勝負駆け真っただ中の石渡翔一郎
捲土(けんど)重来を期してやってきた。石渡翔一郎(22)=東京・131期・B1=は現在勝率(5月~)5.49で当地入り。
前検気配もまずまず。「起こしは悪くなくて直線も下がらない。前検としては合格点」。2連対率は30%台の中堅機ながらも、強力な援軍が味方している。「父(鉄兵)からペラのアドバイスをもらってきた。その通りに叩いて、いい感じだった」。父であり4月の当地周年を制した偉大な先輩のアシストは何よりのプラス材料だ。
まだ前検の段階ながら既に流れも向いている。「来る前は4月と気温が違うから参考程度と思ったけど、急に秋めいて4月と同じぐらいの気温になったのも大きいですね」。何よりも父が周年制覇を遂げた思い出の地。何かの縁を感じずにはいられない。
もちろん、本人も期末を待たずしてここで一気に決めに行くつもり。「A級じゃなくて優勝を目指して行きます。優勝するぐらいの活躍をできれば、おのずとA級は手に入るはずなんで」。先日のヤングダービーでは130期の在校勝率1位&卒業記念チャンプの中山翔太が、GⅠ初出場で初優出の大活躍を見せたが石渡も131期の在校勝率1位&卒業記念チャンプ。秘める素質は同等であり、来年に大飛躍を遂げるためにもまずは一家ゆかりの地でA級の称号を取りに行く。(森 大輔)