ゴルフ上達に欠かせない「ボールを打つより大事なこと」インパクトの瞬間1トン以上の力がはたらくゴルフ、やるだけスコアアップする練習方法とは
ゴルフ上達に欠かせない「ボールを打つより大事なこと」インパクトの瞬間1トン以上の力がはたらくゴルフ、やるだけスコアアップする練習方法とは

ゴルフがなかなか上達しないと悩む方は、実は見直すところが間違っていた⁉︎ 練習場で球を打たなくても上達できるナイススイングのコツを紹介する。

『日本一“練習しない”プロが教える「科学的」ゴルフ上達法30』(KADOKAWA)より、一部抜粋・再構成してお届けする。

肩甲骨が硬い人は肘が抜ける

ゴルフを長くやっていくためには、ケガをしないことが何よりも大事です。インパクトの瞬間は、毎回1トン以上の力が働いているので、どうしても手首のケガが多くなりがちです。

ケガの予防として手首を回したり、背屈したり、掌屈したりというストレッチは、お風呂あがりにいつもおこなっています。

股関節周りと肩甲骨周りもとても重要です。肩甲骨が硬い人は肘が抜けるのでスイングが悪くなりがちです。ここで紹介するストレッチをすることによって、テイクバックを上げたときの右肘が内側に入ってたたみやすくなるので、ぜひ取り入れてみてください。

そして股関節、腸腰筋は飛距離アップのためには極めて重要です。

ところが腸腰筋は一番鍛えづらく、一番ストレッチがしにくいところで、かつ固まりやすい筋肉です。

テイクバックを上げてからそのまま振っても飛距離は出ません。上げたところから少し沈んでインパクトに向かうと、地面反力が使えて飛距離アップにつながります。そのときに大事なのは腸腰筋です。

これから紹介するストレッチをおこなう前とおこなった後では、前屈の柔らかさが10㎝くらい変わると思います。

練習場でいきなり打ち始めるのはNG

ゴルフは選手寿命が長いスポーツです。長くできるスポーツであるからこそ、日頃からのケアが余計に大事になります。



練習場に行ったらいきなり打ち始めるのではなく、足首、首、肩甲骨周り、股関節周り、腸腰筋と、必要なストレッチは必ずおこなうようにしてください。練習場について身体が硬い状態で打ち始めたら、スイングが悪くなるに決まっています。

自分は大学時代から、「練習をしない」と言われていましたが、身体の使い方、動きの練習は繰り返していました。

スイングにとって大事なのは、軸、コアの部分なので、身体を平行に動かすことができれば、あとは足を肩幅に開いて付け根から前傾するだけです。肘を曲げて手のひらを上にして、脇を締めて左右に平行に動かす。

この動きの練習は家にいるちょっとした時間でもできます。

ゴルフでは、ボールを打つよりも、大事なことがあることを理解してください。

ボールを打つよりも素振りが大事

何も考えずにボールを打つよりも、素振りを繰り返すことのほうが大事です。それを証明するような話があります。

プロは右利きの選手でも左のスイングもうまく、普段からボールを打っている右よりも、スイングそのものは左のほうがキレイだと言われることがあります。

その理由は左ではボールを打っていないからです。ボールを打つことが目的になると、そこに身体を合わせてしまうため、変なクセがついてスイングが悪くなることがあるのです。左はボールを打っていないため悪いクセがなく、フォームがキレイな場合が多いということです。

練習場に行ったらひたすら打っているけど、うまくならないという方は、少し考え方を変えてみるのも良いかもしれません。打つことによってどんどん悪いクセがついている可能性もあります。打つ練習を今の半分にして、そのぶんの時間を素振りにして、フォームを正していけば、確実にスイングは良くなります。

素振りのフォームが良くなれば、打つのは簡単です。ナチュラルに自分のスイングが通る軌道にボールがあれば良いだけです。そこにボールをセットできれば、良いボールを打てるようになります。

ストレッチや素振りは、ボールを打つよりも楽しくないかもしれませんが、長くゴルフを続けていくため、ゴルフがうまくなるためには本当に大切なことです。打つ練習以上に積極的におこなうようにしてください。

文/堀川 未来夢 サムネイル画像/shutterstock

『日本一“練習しない”プロが教える「科学的」ゴルフ上達法30』(KADOKAWA)

堀川 未来夢
ゴルフ上達に欠かせない「ボールを打つより大事なこと」インパクトの瞬間1トン以上の力がはたらくゴルフ、やるだけスコアアップする練習方法とは
『日本一“練習しない”プロが教える「科学的」ゴルフ上達法30』(KADOKAWA)
2022/11/41,540円(税込)208ページISBN: 978-4046056542

発売即大重版! 「最小限の練習時間で、最大のスコアアップ」をお約束

●まさかこんなに成果が出るとは……。
「アドレスを変えてベストスコアを103→95に更新」(50代・女性)
「ドライバーの平均が200→220ヤードに伸びた」(60代男性)
「基本の身体の動かし方を続けていたら90を打たなくなりました」(男性)
「苦手だったバンカーが大得意に。シングルも間近です」(30歳・男性)
「飛距離200オーバー連発。40代に戻った!」(60代・男性)
「キュッと止まるアプローチを体得できた」(50代・男性)
「フォームをマネしたら300ヤード近く飛んだ」(20代・男性)
「ティーの高さを変えただけで平均スコアが5縮みました」(女性)
「パター練習をラウンド前にしたら平均2を切れました」(男性)
※著者のSNSやオンラインサロンのコメントより

「練習のための練習、は死んでも行わない」がモットーのトッププロが、スコアに即効の上達法を伝授。


最小限のお金と時間で、最大限のスコアアップをお約束。
「日本一練習しない」著者が、今までの試行錯誤を通して得た「上達ポイント」をこの1冊に。
「1球打つごとにうまくなる世界」に著者と一緒にワープしませんか?

●目次
第1章 絶不調でも100切り! 再現性の「鬼」と化す「スイングの基本」
第2章 スライス知らずの「体質」になる ショットの問題と解決方法
第3章 地味にスコアを10縮める「スナイパー」パッティング術
第4章 今日からスコア10アップも可能 【シーン別】プロがコッソリ使う小技集