競馬の勝敗を決めるのは「馬の能力」が9割! 騎手・血統・コース適正・パドックも全て無視して馬券は買うべき根拠
競馬の勝敗を決めるのは「馬の能力」が9割! 騎手・血統・コース適正・パドックも全て無視して馬券は買うべき根拠

YouTubeチャンネル『ウマキング』を運営するプロギャンブラーのナーツゴンニャー中井氏。彼によると競馬で勝敗を決めるのは馬の能力が9割で、騎手、調教、血統といったそれ以外の要素は参考程度にしかならないという。

 

書籍『競馬で全然勝てないので競馬でFIREした男にコツを聞いてみた』より一部を抜粋・再構成し、なぜ我々の予想はブレていくのか、馬の能力を重要視するべき理由について解説する。

あえて言おう。競馬は「馬の能力」が9割である

「競馬の勝敗を左右する最も重要な要素は、〝馬の能力〟である」

これは、僕に言われるまでもなく、多くの方が思っていることかと思います。ただ、だからこそ、僕は皆さんに問いたい。

「いちばん重要な〝能力〟というファクターを、本当に、いちばん重視できていますか?」

多くの人は、「能力」の重要性を理解していながらも、「他の予想ファクター」に過剰に気を取られてしまっています。

他のファクターとは、「騎手」「調教」「血統」などのことです。

もしあなたが今、競馬で勝てていないなら、もしかするとその原因は、こうした「能力以外の要素」を重視しすぎているからかもしれません。

こうして、あなたの「予想」はブレていく

わかりやすく「ラーメン」を例に考えてみましょう。

ラーメンの「おいしさ」を決める要素は、麺、スープ、トッピング(具材)……など、たくさんあります。すべてのクオリティが高いのが理想ですが、なかなかそうもいきません。

では、その肝心な「ラーメンのおいしさ」を決めるいちばん大きな要素とは何か。人によって好みもあるかと思いますが、やはりいちばんは「麺」ではないでしょうか。

どんなにトッピングがおいしかったところで、麺がマズければ、すべて台無しです。



競馬における「馬の能力」とは、まさにこの「ラーメンにおける麺」に相当します。もちろん、他にも重要な要素はあるのですが、能力こそが、「馬の強さ」を決めるいちばん大きなファクターというわけです。

ただ多くの人は、このいちばん重要な「能力」を過小評価しすぎています。逆に「トッピング」の部分、つまり「騎手」「調教」「血統」といった要素を、過剰に評価してしまっているのです。

「そんなことない!」と思った人も、一度自分の胸に手を当てて、思い返してみてください。

「この馬強いけど、○○騎手が乗るなら買うのやめとこ」

「この馬強いけど、追い切り微妙だったから相手までに」

「この馬強いけど、もう8歳だし斤量59キロはきつい」

など……。

こうやって予想を変えてしまった経験、ありませんか?

もちろん、こうした要素を〝迷ったときのひと押し〟程度に使うなら問題ないです。追い切りがよかったり、優秀なジョッキーが騎乗するのであれば、当然、多少なりとも勝率は上がりますからね。

しかし、騎手が誰であっても、追い切りが微妙でも、斤量が不安でも、結局いちばん大切なのは「その馬の能力」です。

他の要素はあくまで〝スパイス〟程度にすぎませんから、考慮するにしても、せいぜい全体の1割くらいが妥当でしょう。

「競馬は馬の能力が9割」ということを、どうか深く胸に刻んでおいてください。

「能力」と「適性」、より重要なのはどっち?

「能力」の重要性について解説したところで、次は「適性」の話をさせてください。

サラブレッドは生き物ですから、人間と同じで「個性(向き・不向き)」があります。

スタミナやパワーに優れた馬もいれば、スピードに優れた馬もいる。器用さが売りの馬もいれば、不器用だけど脚力はピカイチ、といった馬もいます。

たとえ能力が同じでも、得意なフィールドで戦えば能力を最大限発揮できるし、逆に苦手なフィールドでは実力を出しきれなくなる。これが「適性」です。

「能力」と「適性」、どちらも予想において重要ですが、より重視したいのは能力です。いったいなぜか。イメージしやすいように、例を挙げてみましょう。

たとえば、能力と適性が異なる2頭の馬がいたとします。

Aは80点の能力があり非常に強い馬だが、今回出走するコースの適性は7割くらいしかない。一方Bは、能力がAよりも低く50点しかないが、今回のコースは能力を100%出し切れる。……すると、それぞれの最終的な点数は次のようになります。

・A:80点(能力)×70%(適性)=56点
・B:50点(能力)×100%(適性)=50点

結果はAの勝利。

このように、たとえ適性面でBがAを上回っていても、能力にしっかりと差があると、やはり地力が上であるAが勝ちます。

これは裏を返せば、能力が拮抗している馬同士であれば、適性面の差が大きくレース結果を左右するということ。そういう意味では、「適性」も重要な予想材料のひとつであることは間違いありません。

とはいえ、やはり適性がどれほどあっても、もととなる能力が低ければ勝負になりません。ですから、それぞれの馬の能力を「正しく」見極めることが重要なのです。

写真/shutterstock

競馬で全然勝てないので競馬でFIREした男にコツを聞いてみた

ナーツゴンニャー中井
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