「家族のほとんどが結婚に反対してた」“心配する家族”を装うも初日から「崩壊」していた養父の偽装工作…覆面パトカーに尾行されると猿芝居【京都小6遺棄…逮捕から1週間】
「家族のほとんどが結婚に反対してた」“心配する家族”を装うも初日から「崩壊」していた養父の偽装工作…覆面パトカーに尾行されると猿芝居【京都小6遺棄…逮捕から1週間】

京都府南丹市の安達結希君(11)の遺体が⾒つかり、死体遺棄容疑で逮捕された養父の安達優季(ゆうき)容疑者(37)が殺害したと供述している事件。優季容疑者は結希君が失踪した直後から、心配する家族を装っていたが、その“手順”を間違い、かえって捜査の目を自分に向けさせるミスを犯していた。

容疑者逮捕からまもなく1週間を迎える。

「家に変なおっさんがいるのは、かなわんわ」

結希君は3月23日朝、自宅で朝食後、約10キロ離れた小学校に登校するため優季容疑者の黒いセダンタイプの車に乗って家を出た後、行方不明になった。黒い車は学校のそばの防犯カメラに写っていたが、結希君の姿はなく、見た人もいない。優季容疑者は学校付近まで送ったと説明していたが、この時間帯に殺害し遺体を遺棄した可能性がある。

「この日は結希君の1学年上の6年生の卒業式があり正午ごろに下校することになっていたことから優季容疑者は結希君の実母になる妻を乗せて再び学校へ向かっています。学校前に停めた車の中で結希君が登校していないとの連絡を結希君の母が携帯電話で受け、直後の正午ごろ優季容疑者は110番しています」(地元記者)

その後、優季容疑者は情報提供を呼び掛けるビラを配るなどして心配する姿を装った。だが、安達家のことを知る知人は「行方不明になった翌日には母親を除く家族は『旦那が怪しい』と思っていました」と話す。

結希君の母親と再婚して安達家に住んでいた優季容疑者は他の家族に挨拶もせず、結希君も「家に変なおっさんがいるのは、かなわんわ」と周囲に漏らすなど養父を嫌っていたとみられるからだ。(♯16)

家族だけでなく、京都府警も失踪の3日後には黒い車の検証を行ない優季容疑者の関与を念頭に置いた捜査を本格化している。さらに府警が優季容疑者に目を向けた決定的な状況が明らかになった。

「失踪当日、『結希君が登校していない』と学校から母親に連絡が入る前に優季容疑者が自分の関係先に『子どもがいなくなった』と電話で伝えていたんです。“学校からの連絡で行方がわからないことを知った”と装うつもりだったようですが、その工作は最初から破綻していました」(地元記者)

学校が母親に連絡する前の時間帯に「子どもがいなくなった」

府警は、優季容疑者が結希君の母親と一緒に捜索をするため車で移動すると、すぐ後ろに覆面パトカーをぴたりとつけて尾行するようになったと関係者は証言。府警が優季容疑者の関与を疑っていることは本人も周囲もわかる状況になっていた。

こうした中で3月29日には結希君の通学用かばんのランリュックが峠道で見つかる。4月12日には山中で結希君が履いていたとみられるスニーカーが見つかった。翌13日には府警が山林で遺体を発見するが、遺体はその前に別の複数の場所を転々としていたとみられている。

このため優季容疑者は、覆面パトカーが付いてくるときは情報提供を求めるビラを配り、パトカーがいなくなれば結希君の遺棄場所へ戻って遺体を別の場所に移したり、ランリュックやスニーカーを見つかるように捨てたりするなど捜査の手から逃れるために動き回っていたようだ。

「しかし府警はドライブレコーダーの映像やスマートフォンアプリの解析で容疑者の移動状況を把握し、一定時間とどまっていた場所の付近を捜索してスニーカーや遺体を発見しました」(地元記者)

優季容疑者は現在の職場で知り合った結希君の母親と付き合うようになり、結希君母子が暮らしていた南丹市内のアパートの部屋にも出入りしていた。

「そのアパートの部屋で昨年3月ボヤ騒ぎがあり、結希君はお母さんと一緒にお母さんの実家に移ったんです。その実家に優季容疑者は再婚前から住みつくようになっていましたが、ほかの家族にまともに挨拶もせずボーっとした感じだったので家族のほとんどの人が『なんであんな男と結婚するんや』って反対していました」(安達家の知人)

転がり込むように住み始めた妻の実家でともに暮らす妻の連れ子をなぜ殺害しようと思ったのか。捜査を逃れるための不自然な行動が次々とめくれる中、肝心の動機は依然不明のままだ。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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