「“AI”と“教育”を融合させ、子どもたちのワクワクを育てる環境をつくる」。そんな理念のもと様々なイベントやワークショップを企画する『株式会社EdFusion』。
「5年後、10年後を考えた時に、その時代の主役って今の小中高生」
――今年3月、中学時代の最後に会社を設立されたということで、おめでとうございます。13歳ですでに前身となる「EdFusion」を個人事業主として立ち上げ、「Forbes JAPAN」が選出する「Women in Tech 30(テクノロジー領域で世界を変える女性30人)」の一人にも選出されるなど多くの実績をつくってこられましたが、そもそも会社を設立したきっかけは?
近藤にこる(以下、同) 元々はAIについてそんなに知らなかったのですが、AIのイベントに参加したときに「今、こんなに進化してるんだ」っていうのを初めて知って。
その驚きを「もっと多くの人に伝えたい!」と、まずはAIのスクールをちっちゃいカフェで5人ぐらいの規模でやってみました。そこで出会った学校に行けていなかった男の子が、スクールをとても楽しんでくれて、その後学校にも行けるようになったそうなんです。
そこから、その人にとって時間を忘れられるぐらい没頭できるもの、本当にやりたいこととの出会いを作りたいと思うようになり、その選択肢の一つとして「テクノロジー」を届けていきたくて、活動を始めました。
中学校でも起業について学んだのですが、実現できる環境がなかったので、すぐに「起業部」という部活動を立ち上げました。それが始まりです。
――“AIと教育”を結びつけるという発想も、現役の学生の近藤さんならではの視点だと感じます。
今、様々な社会問題が挙げられていて、5年後、10年後を考えた時に、その時代の主役って今の小中高生なんですよね。
AIの進化で今までの当たり前も全部なくなっていく状態で、今すぐに子どもたちが世の中の課題を「自分ごと化」して考えていく必要があるし、それができてないという課題に、AIを使って関われないかと思ったのがきっかけでした。
――今年会社を設立され、事業が本格化する中で大変だったことや、今後の事業についても教えてください。
前よりも大変だとかはそんなに感じないですね…。今年からのことでいえば、サミットを開催予定です。
去年の10月、「大阪・関西万博」閉幕前の最後の金曜日、土曜日の2日間でイベントのステージを少しプロデュースさせていただいて。でも正直うまくいかなくて。全然ダメダメで…。最後泣いてたんです。
でも「リベンジするぞ!」という気持ちで、次は2030年のサウジアラビアの「リヤド万博」しかないと。そこを目標に逆算して計画を立てて、まず今年はサミットを開催します。
実はこれ、今日の朝9時の会議で決まりました(笑)。
まだどういったサミットにするかといった詳細はお伝え出来ないんですけど、もうすでに開催場所にも行ってきて、急いでここ(インタビュー)に来て。もうどんどんどんどんやることが増えていきます。
「若いからって言われるのがあんまり好きじゃない」
――活動を進めつつ、高校生になったばかりでもありますが、やはり学業との両立も大変なのでは?
中学校に通っていた時は、学校の後に30分刻みでミーティングがあって、土日もほとんど出張だったので、なかなか勉強できる時間がなかったんです。
今は通信制の高校なので時間は少しできましたが、AIを活用した効率化を考えています。
あと個人的に思うんですが、これまでのように先生がたが知識を伝達する授業の形はやっぱりなくなるだろうと。知識なら調べたりYouTubeとかAIに聞いたりすればいい。
そうなった時に学校という場のメリットは、やっぱり同世代の子が何十人、何百人も身近にいるということ。
そこで自分を磨いていく、先生もその子のやりたいことを引き出す存在であったらいいなと。今後は知識ではなく思考格差が出てくるし、それは環境次第なので、学校の教育現場が変わっていく必要があると思います。
――お話を聞いていると10代とは思えないほどの多忙ぶりですね。プライベートの時間ではどのように息抜きをしているのかも気になります。
友だちとユニバ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)やナガシマスパーランドに行くこともありますよ!
あとは、クライミングを小学1年生の頃からやっていて、国民スポーツ大会の愛知県の代表にもなっています。それが息抜きですね。
――ご自身で「自分がまだ子供だな」と思うときはあるのでしょうか?
そうですね…。あんまりそういうことを考える時間もなく、目の前のことを淡々と、って感じです。
両親は「好きなようにやったらいいよ」って感じなんですけど、去年1年間で合計104回講演をして、その送り迎えを全部お父さんがしてくれたんです。そしたら、お父さんの有休が全部なくなっちゃって、そのままお父さんは転職しました(笑)。
「若いのにすごい」って言われることも多いんですけど、別に今はすごいかもしれないけど、どんどん年齢も変わっていく。プレッシャーとかは何もないんですけど、若いからって言われるのがあんまり好きじゃない。
個人事業主を始めた時も、中学生がやってるからみんな話が聞きたい(取材などの依頼がくる)わけで、実際の事業内容がどういうものかっていう部分には、そこまで関心がないんじゃないかなと思っていました。
それが悔しかったので、学び始めたところもあります。大人にも負けないぐらい、やるぞと。
15歳でサミット「これをまずは確実に成功させたい」
――近藤さんが考える「EdFusion」ならではの強みとはなんでしょうか?
未来の人材である子どもたちと今の世の中で主役の企業を繋ぐ存在であるところでしょうか。それは、この中間にいる私しかできないと思ってます。
たとえば、ECサイトを作られている会社さんとコラボして親子向けのワークショップを開き、ご両親の仕事について知ったり、商品決きめて販売計画を立てたりもしました。
あとは「未来の街」をテーマに、こんな街があったらいいなっていうのをAIで画像にしてから3D化したり、将来の夢をAIで音楽にしたりするイベントも。
AIってChatGPTとかGeminiとか文章で会話する印象が強いと思うので、こんなことができるんだっていう初めての経験や気づき、ワクワクする気持ちを届けていきたいですね。
――今後の事業展開として“講師をAIが担う”メタバースの教室を作りたいということも発信されていましたね。
やっぱりまずは2030年の「リヤド万博」に向けた目標作りですね。
そして「何かを作るって楽しい!」という体験を届けたいので、メタバースの活用もさらに進めて、誰でも頭の中のものを形にできるスキルを届けていきたいです。
15歳でサミットを成功させるというのは、やっぱり誰かがやらないと世の中が変わらないと思うので、これをまずは確実に成功させたいですね。
株式会社EdFusion
https://ed-fusion.co.jp/
ヒロサミ公式ページ
https://the-hero-summit.com
取材/瑠璃光丸凪(A4studio) 文/蜜ツ冶(A4studio)

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