「フジテレビは相当追い込まれてるの?」ウォーターボーイズなど人気ドラマの復活ラッシュに賛否…“平成ドラマ頼み”は成功しているのか 今こそ続編を望む作品は
「フジテレビは相当追い込まれてるの?」ウォーターボーイズなど人気ドラマの復活ラッシュに賛否…“平成ドラマ頼み”は成功しているのか 今こそ続編を望む作品は

フジテレビは10月16日、完全新作の連続ドラマ『ウォーターボーイズ2027』を、2027年7月から放送すると発表した。2001年の映画公開から26年。

人気シリーズの復活に期待が高まる一方、SNSでは疑問の声もあがっている。

『ウォーターボーイズ』復活でも批判の声が上がる理由

『ウォーターボーイズ』は、2001年に妻夫木聡主演の映画として公開。その後、2003年には山田孝之、2004年には市原隼人が主演する連続ドラマが放送された。

ドラマ版の平均世帯視聴率はそれぞれ16.0%、16.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録。森山未來や永山瑛太、小池徹平らも出演したシリーズだ。

新作の男子高校生役はオーディションで選ばれ、稽古を経て撮影に臨むという。選考から稽古、撮影まで約1年をかける「WATER BOYSプロジェクト」も始動。懐かしいタイトルを掲げながら、新たな俳優を育てる場にもなりそうだ。

しかし、SNSの反応は歓迎一色ではない。新作を楽しみにする声や、次世代の俳優への期待が寄せられる一方、「まーたー平成回帰すんのか」「思い出は思い出のままで良いのに。フジは相当追い込まれてるの?」「また?新しいもの生み出せないの?」など、フジテレビが過去の人気コンテンツに頼る姿勢への疑問も出ている。

かつて夢中になった作品の復活を喜ぶ気持ちと、新しいヒットを生み出してほしいという思いが交錯しているようだ。

実際、フジテレビ系では、2019年の『まだ結婚できない男』、2025年の『続・続・最後から二番目の恋』など、前作から長い年月を経た続編や新シリーズの制作が続いている。

当時のファンを呼び戻そうとするこうした企画は、どれほど支持されているのだろうか。

2024年4月に放送された反町隆史主演の特別ドラマ『GTOリバイバル』の世帯視聴率は9.6%。TVerの再生回数は430万回を超え、当時の単発ドラマとして歴代1位となった。

11年ぶりの続編となった『続・続・最後から二番目の恋』の全話平均は7.7%。視聴率はまずまずの水準だったが、TVerのお気に入り登録者数は129万人を超え、同クールのドラマで最多と報じられた。

一方、今年7月期に連続ドラマとして復活した『GTO』は、全11話の平均が4.1%、最終回は3.7%と厳しい結果となった。特番と連ドラでは放送条件が異なるが、同じタイトルでも結果は大きく分かれた。

設定が“斬新”ではなくなってしまう可能性

こうした結果を見る限り、知名度は視聴の入り口を広げても、継続的な支持まで保証するものではない。また、時代の変化によって、当時の設定が持っていた斬新さが薄れることもある。

例えば、今回の『ウォーターボーイズ』にも、当時は珍しかった男性のシンクロが、今ではそれほど目新しく感じられないという意見がある。

同様の指摘は、2006年放送の『結婚できない男』が、2019年に『まだ結婚できない男』として復活した際にも見られた。“おひとりさま”を楽しむ独身男性という主人公像が、当時に比べて身近になり、設定の目新しさが薄れたという見方だ。

それでも、なぜ復活作は作られ続けるのか。

テレビに詳しいライターの戸部田誠氏(てれびのスキマ)は、その背景をこう見る。

「過去のヒット作には、言うまでもなく既に固定のファンの存在があり、最初から知名度もあります。最低限の視聴率は見込めるというのが大きいのではないでしょうか。ヒット作である以上、魅力的なキャラクターができあがっています。そうしたキャラクターを、社会状況が大きく変わった令和の今、描いたらどうなるか、というアプローチはそれなりに意義のあるものだと思います」

さらに、原作のある作品を新たにドラマ化する際の難しさにも目を向ける。

「原作改変に対するアレルギーがより強くなった昨今、もしかすると新たな原作モノを作るハードルが高くなっているのかもしれません。その結果、原作モノの代わりにリメイクや続編が増えている可能性もあるのではないかと想像します。

確かに過去の栄光頼みという批判はあると思いますが、その一方で、フジテレビの前クールでいえば『さよならノワール』のような新しい視点で丁寧に作られた良作も生み出しています。1クールごとの本数が増えた中、1本くらい懐かしさを喚起するようなリメイク作品があるのは、様々なドラマを楽しむという観点で悪くないと思います」

今後、復活が予想される作品

今後の動きについては、フォーマットが確立されている学園モノや職業モノは復活しやすいと指摘。復活の可能性がありそうな作品として、フジテレビ系では『ショムニ』や『ナースのお仕事』、他局も含めると『ごくせん』(日本テレビ系)、『花より男子』(TBS系)などを挙げた。

「ただ、個人的にぜひ続編を作ってほしいのは堺雅人さん主演の『リーガルハイ』(フジテレビ系)ですね。この作品に関しては“懐かしさ”はあまり感じず、むしろ今日的なテーマが描かれているので、まさに今、求められているドラマだと思います。

知名度以上にそうしたテーマ性のあるものをリメイクしてほしいです」

『ウォーターボーイズ2027』も、かつてのファンに加え、新たな視聴者をどれだけ引きつけられるかがポイントになりそうだ。懐かしさからの期待が、放送後の評価にどうつながっていくだろうか。

取材・文/集英社オンライン編集部

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