もうすぐ敬老の日。来月の9月15日ということで、もう贈りものなどは決まりましたでしょうか。
私が現在、京都在住の友人から聞いて気になっているのが、たぶん日本ではここだけ? と思われる「つえ」の専門店、その名も「つえ屋」! “つえ=お年寄りが持つもの”、というイメージを覆す、シャレの効いた逸品がたくさん揃っているとのことで、まずはネットショップをのぞいてみることに。

中でも衝撃的だったのが、画像の『ステッキチェア』なる、椅子にもなるというつえ。わー、つえとしても使えて、歩き疲れたらどこでも座って休めるなんて、これは画期的な商品じゃないでしょうか? キャンプとか山登りなどにもよさそうー。祖父母はもちろんですが、値段も1万円以下とお手ごろなので、若くてもアウトドア好きな人にプレゼントしたら喜ばれるかも?
さらに、「これはステキ!」と感心したのが、ドイツ製アンティークの高級ステッキ。握り手の部分に、犬やワシなどの重厚な彫刻が施されていてものすごくオシャレ。先日の『カレセン』の記事ではないですが、きちんとスーツを着こなしたダンディーな老紳士がこういうの持っていたら実にカッコよくキマリそう。

しかも、これって中に細工がしてあって、たとえば下画像のものだと、イノシシの頭を外すとお酒などを入れられるガラス管と小さなコップが取り出せるそうでビックリ。なんて、洒落っ気のあるアイテムなのでしょうか。たとえば、公園に散歩にいって、ウイスキーをちょっと一杯……なんてこともできるというわけ。お店の方によると、こういうアンティーク杖はおもに男性コレクターの方が求めることが多いそう。

さらにお話を伺ってみたところ、この「つえ屋」がオープンしたのは2年前の9月だとか。オーナーさんはもともと、介護関係のお仕事をなさっていたそうで、「当初は介護用品のひとつとして杖を扱っていたのですが、お客様のご要望に、機能的なだけではなくお洒落のワンポイントとしてつえをもって外出したいというのがありました。
そこで、バラエティー豊かなつえ専門店を開くことになったのです」とのことだった。
さらに、たくさんある中から皆さんどうやってつえを選んでいるのか、ポイントも聞いてみました。すると、「売れ筋というより、個々のニーズによるものですので、他の人が持っていないつえをお探しの方が多いですね。また、ご使用されるTPOに合わせて、1本だけではなく何本かご購入されるケースが多いです。男性の場合は素材にこだわる方が多く、女性は柄にこだわる方が多いようです」とのこと。

うーん、これは贈りもの選びの参考にもなるかもしれませんね? もちろん、選んだつえは使う人の身長にあわせて、最適な長さにカットしてくれます。
ということでこの京都で話題の「つえ屋」、近くには京都御所や二条城など観光スポットにも恵まれた場所にあるので、祖父母や両親との旅行がてらリアル店舗をのぞいてみるのもイイかも?
(野崎 泉)

「ステッキ・杖の専門店 つえ屋」HP