2月14日といえば、ご存じバレンタインデー。バレンタインの贈り物といえばチョコレートが定番だが、今年は「ふんどし」を加えてみるのはいかがだろう。
実は2月14日は今年から「ふんどしの日」でもあるのだ。

日付の由来は、2と14で「ふんどし」と読む語呂合わせ。日本記念日協会にも認定されている、れっきとした記念日だ。制定したのは、日本ふんどし協会。ふんどしの普及と人々のふんどしに対する理解と関心を高めることを目的に、昨年12月に立ち上がった団体である。

同協会の中川会長は、先日コネタで紹介したオシャレふんどしブランド「SHAREFUN」代表でもある。
中川さんは、かつて体調を壊したときにふんどしと出会い、その魅力に心酔。ふんどしに抱いていたマイナスイメージと着用して初めてわかった快適さのギャップに大きなチャンスを感じ、ブランドを立ち上げた。

とはいえ、現在のふんどし人口は限りなくゼロに近い。そこで、昨年12月には日本ふんどし協会も設立。
「1ブランドだけで声をあげるのではなく、ほかのメーカーや和装関係者などと力を合わることが必要だと感じ、ふんどしに関わるすべての人が力を合わせることを目的に設立しました」
すでに反響は大きく、Twitter(@japan_fundoshi)のフォロワーも急増中。独特のユーモアにあふれるツイートはリツイートされることも多い。


そんな協会の認知度をさらに高めるべく、記念日も制定することに。語呂合わせを考えてみると、偶然にもバレンタイデーと一致した。
「女性のふんどし嫌いを解消することがポイントだと考えている当協会にとってはまさに奇跡。日本ふんどし協会ではこのことを“ふんどしの奇跡”と呼んでいます」
協会ではふんどしの日には、女性から男性にふんどしを贈ろうと提案。さらに、当日はベストジーニストならぬベストフンドシストも発表。男性だけではなく、女性のグラビア部門などもあるというからこちらも注目したい。


ちなみに、ふんどしのメリットはなんといっても、通気性と快適性。トイレが面倒だと思われがちだが、意外にもすぐ慣れるそうだ。また、最近は女性のふんどし愛用者も増えており、先日、某女性ファッション雑誌でも“ふんどし女子”という言葉を見かけたほど。
「おそらく女性も下着の締め付けにはなんらかのストレスを感じていて、解放することへの関心や、特有の症状への効果を期待しているのでしょう」
ノーパンで寝る人も意外に多いが、パンツに変わる何かを探している人も多く、ふんどしを知ると違和感なく移行している様子。まずは就寝時だけ試してみるのも一案だろう。

2022年までに日本人全員がふんどしを1着は持っている時代を目指す同協会。
今後はさらなるふんどしの認知拡大に向け、他団体とのコラボレーションや親子向けの手作りふんどし教室の開催など、さまざまなイベントもおこなっていきたいとのこと。

合い言葉は、 「みんなで締めれば怖くない!」。まずはこのバレンタインデー、ふんどしを贈ることからはじめてみては。
(古屋江美子)