ふとももの写真を撮り続ける写真家がいる。名前は、ゆりあさん。
先日開催された『デザインフェスタ』で初の写真集(1冊1000円)を販売したところ、用意した500部が完売。掲載されている写真はどれも綺麗だ。そこで、ふとももを撮影するにあたっての極意など、ゆりあさんに聞いてみた。
ふともも写真家~女性のふとももを撮り続けるゆりあさんにインタビュー

ふともも写真家~女性のふとももを撮り続けるゆりあさんにインタビュー

――完売おめでとうございます! この写真集、紙のツヤも良くて、かなりコストがかかってるんじゃないです
「それなりにかかりました。撮影も、スタジオを借りて撮ることがあるので、それも含めるとかなりの金額になります」

いきなりお金の話をしてしまって申し訳ないが、もう少し値段が高くても良いのではないかと思うほどのクオリティなのである。外で撮影する場合も、綺麗な海だったり、夕日の綺麗な公園だったりと、ふとももの写真が映えるような場所で撮っている。

ふともも写真家~女性のふとももを撮り続けるゆりあさんにインタビュー

――これまでに撮影した枚数は?
「1万枚くらいです。その中の一部はタブレットに保存してあります」
見ると、ふとももの写真のオンパレードであった。モデルさんは募集しているわけではなく、主にゆりあさんの知り合いの方を撮影している。

●購入者の半数は女性
聞くところによると、購入者のおよそ半分は女性だったそうだ。これは意外。
「男女問わず、綺麗なものが好きなんです」
今までに撮影したふとももの写真はFlickrでも公開しているため、海外からの問い合わせもあるという。


●制服よりも、ふともも
ふともも写真家~女性のふとももを撮り続けるゆりあさんにインタビュー

写真を見ると、ふとももの他に制服に目が行きがちだが、ゆりあさんは制服の可愛さにこだわっているわけではない。
「むしろ、色が大事です。例えば、青色のような濃いめの色は、色の主張が激しいため、その場合は全体の見映えを考慮して撮影します」
ソックスにも気を使う。
「例えば、ひざ下の長さのソックスの方が、ふとももが出やすいのでニーソックスよりもそちらを使うことが多いです」
脚全体を撮影した写真もあるが、それでもふとももが映えるように撮影してある。
ふともも写真家~女性のふとももを撮り続けるゆりあさんにインタビュー

――海で撮影した写真もありますが、ふとももと水(水滴)はよく合いますね。
「水自体が綺麗だということもありますが、やはり、濡れたところに光が当たると、より一層綺麗に見えますからね」

●映えるふとももとは?
ところで、“カメラ初心者”がふとももの写真を撮ろうとすると、どうしても平面的で”のっぺり”した写真になってしまう。
その点、ゆりあさんが撮影したふとももは、きちんと”ふともも感”が醸し出されている。
「写真は独学なので、試行錯誤の連続です。ふとももの立体感を出すために、光の当たり具合と影のでき方を重視しています」
ふとももの形も大事だ。
「太さ、輪郭のカーブ、肉感(肌の質)なども重要ですね」
太さに関しては、人によって好みが分かれる。最近は“ふともも”といえないような“細いもも”に憧れる女性が多いが、男性の好みは逆の場合が多い。
「男性は、もう少し太い方が良いという人が多いですね。
もちろん、その逆の方もいますが……」
さらに、生脚ではなく、タイツなどを履いている方が好きという人も多いそうだ。

●アヒルを乗せてみた
ふともも写真家~女性のふとももを撮り続けるゆりあさんにインタビュー

――アヒルを乗せた写真もありますね。
「あるモデルさんが、お店でアヒルの人形を見かけて、これを乗せたら面白そうということで、乗せてみたんです。すると、女性から好評でした」

●風景の写真から、ふとももの写真の世界へ
そもそも、ゆりあさんは、なぜ、ふとももに特化した写真を撮るようになったのだろう?
「10年前に初めて一眼レフのカメラを買って、風景などを撮るようになりました。数年前にコスチューム・プレイヤーの子と知り合いになって『アイマス』(アイドルマスター)などの写真を撮り始めて、その流れで人を撮り始めました。ふともも自体はその頃から惹かれていましたが、4年ほど前に知り合ったフェチ写真好きの女の子を撮影したのをきっかけにふともも写真にハマっていきました」

気がつけば、ふとももの世界にどっぶりとハマってしまったゆりあさん。
これからもさまざまなふとももの写真を発信すべく、ゆりあさんの探究は続く。
(取材・文/やきそばかおる)

『ふともも写真館』公式サイト(販売情報などもこちら)
『ふともも写真館』(Flickr)
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