秋の味覚の代表格といえば、マツタケ。値段の高い国内産に対して、昨今では安価な中国産マツタケが多数出回るようになった。
その中国産マツタケのほとんどが雲南省のシャングリラ(香格里拉)県産という。中国一のマツタケ生産地とも言われる同県では、日本への輸出を柱としたマツタケ生産・加工産業が発達してにぎわいを見せているが、今年は大不作なのだという。雲南省のメディア、都市時報が伝えた。

 シャングリラ県の西部にはマツタケ専門の卸売市場があり、100余りのマツタケ業者が軒を連ねている。市場では毎朝取引が行われ、熟練者によって輸出級、特級、一級…と分けられたマツタケはそれぞれ輸出業者や国内販売の業者の手に渡り、品質の悪い物は近隣都市の農産市場に運ばれて売られるという。また、栽培だけでなく加工産業も発展を見せており、県内には約20ヘクタールの広さを持つ「マツタケパーク」が建設されている。水煮、冷凍、油漬けなどの製品が一貫した管理の下で生産され、加工品は約6時間で日本に届くという。

 地元のマツタケ業者である呉国棟さんは、10年余りマツタケ取引に携わるなかで多くの利益をあげたという。特に昨年はまれに見る大豊作で、7月ごろには1日で100トンを出荷する日が続いた。豊作のために価格は1キロあたり15~100元(約190~1250円)と低かったものの、「薄利多売」でかなりもうかったと呉さんは語った。

 しかし、今年は一転して大不作だという。干ばつなど気候の影響でマツタケの生産量が異常に少なくなっており、昨年の4分の1程度に止まる見込みだ。
そのため、価格も昨年の3倍前後に跳ね上がっており、呉さんによれば「元が取れれば御の字だ」とのことだ。(編集担当:柳川俊之)

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