ニューヨーク南地区連邦検察官は6月30日、中国人資産家の郭文貴(グオ・ウェングイ)が前日に30年の禁錮刑を言い渡されたと発表した。罪名は、世界中の数千名の支持者から10億ドル(約1600億円)を超える金額をだまし取る詐欺を行ったことなどという。
判決は、連邦地方裁判所のアナリサ・トーレス判事がマンハッタン連邦裁判所で言い渡した。陪審団は2024年7月に、7週間にわたる審理を経て、郭文貴が恐喝の共謀、電信詐欺の共謀、証券詐欺およびマネーロンダリングなどの罪で有罪と認定していた。
郭文貴は現在55歳で、2014年に中国を離れ、その後米国に定住した。中国共産党上層部の腐敗を暴露する「反体制派」のイメージを示して、海外の華人コミュニティーの中で大勢の支持者を集めた。検察官によると、郭文貴は自らの前歴や支持者からの信頼を利用し、互いに関連する一連の詐欺を通じて、支持者を誘い込み10億ドル超を投資させた。
ニューヨーク南地区連邦検察官の職務を代行するショーン・バックリー氏は、「郭文貴はわが国に移住した後、わが国が与えた多くの合法的な機会に満足することもできたはずだが、自らの私欲により、数千人の信頼を裏切った」と述べた。
法廷文書および公判の証拠によると、郭文貴の詐欺行為は2018年に始まった。郭文貴は当時、法治基金会と法治協会という2つのいわゆる慈善組織の設立を発表し、率先して1億ドル(約160億円)を寄付すると表明したが、寄付の表明は虚偽だった。郭はこの2組織が得た「発進力」を利用して、実質的に支配するメディア企業GTVの未登録の株式発行を行った。この行為は違法だ。
郭文貴とその仲間は、その後もさまざまな違法な手口で巨額の金銭を集めた。
郭文貴は2023年3月に逮捕されてから、勾留され続けていた。(翻訳・編集/如月隼人)











