歴史問題や領土をめぐる対立を理由に、日本に敵対心を抱く中国人もいるようだが、その一方で、中国人にはない日本人の特性を認める中国人も少なからず存在するらしい。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本人は「中国人にとって憎愛半ばの感情を抱く民族である」と論じる記事を掲載した。


 記事は、中国人にとって日本人は「侵略によって大きな災難をもたらした加害者」であるとし、それゆえ日本人を嫌う中国人は少なくないとしながらも、日本人には「中国人が恐ろしいと感じるほどの特性」があると指摘。こうした特性があるからこそ、中国人は日本人に複雑な感情を抱くのだと論じた。

 続けて、日本人が持つ特性の1つとして「並外れた学習能力」を挙げ、日本はアジアの最端に位置し、海で隔てられているうえに自然災害も多く、決して恵まれた環境でないにもかかわらず、現在ほどの発展を遂げることができたのは「他者の優れた点を学び取る能力」が優れているためだとし、かつては歴代の中国王朝に学び、中国が衰退すると欧米に学んだと指摘。日本の学習能力は「恐ろしさを感じるほどだ」と論じた。

 また、日本人と中国人の学習能力の差を示す身近な例としてサッカーを挙げ、日本はブラジルなどに学んだ結果、今やワールドカップの常連国になったとする一方、中国もサッカー強国に学んでいるものの、全く結果が出せていないと指摘、「これが学習能力の差」であるとした。

 さらに、日本人の「並外れた団結力」も中国人にとっては恐ろしさを感じるものであるとし、こうした団結力は「海に囲まれ、資源が少なく、自然災害が多いという環境によって醸成されたもの」であると主張。
日本という地理的に劣悪な環境で生きるためには団結するしかなく、こうした団結力は日本人がルールや規則を自発的に守るという行動からも見て取れると指摘した。

 中国人と日本人は見た目こそ似ているが、中身はまったく違っており、日本人は新しいことを取り入れるのに長けている一方で頑固さも持ち合わせていて、謙虚で礼儀正しいのに、侵略時には残虐で野蛮さも見せたと主張。中国人から見ると「日本人は非常に不思議な民族」に見えると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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