北野誠の無期限謹慎とバーニング騒動に芸能マスコミの未来を憂う

2009年4月23日 16時00分

『北野誠怪談集 おまえら行くな! 』
マイクロマガジン社

芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!

 タレントの北野誠の"不適切発言"で所属の松竹芸能は、北野に"無期限謹慎"という厳しい処分を言い渡し、自らも日本音楽事業者協会を脱退することでケジメをつけた。この"無期限謹慎"が意味するものは、関西における芸能ジャーナリズムの稚拙さと、吉本興業をはじめとして、関西芸能プロの東京進出の難しさを浮き彫りにしたように思える。

 北野がパーソナリティを務めていた関西ローカルのラジオ『誠のサイキック青年団』(朝日放送)が、約21年間にわたって芸能界の裏ネタ情報を暴露してきたことを、筆者は今回の騒動で初めて知った。騒動のキッカケは、熱心なリスナーが、番組と関連のトークイベントを録音して、芸能関係者の送りつけていたこと。それにより、北野の発言が発覚したのだった。

 そのことを受けて、そのリスナーを「ケシカラン」というマスコミ関係者もいるようだが、果たしてそうだろうか? 芸能裏ネタを、裏も取らずにメディアが報じたものに多少の色をつけて放送する。しゃべるほうは軽いネタのつもりだろうが、聞いているリスナーは信用してしまう。それを、関西ローカルでしゃべり続けてきた。「わからんやろ」「許されるだろう」という感覚で続けてきたと思わざるを得ない。

 これは、関西のワイドショーで、東京では話せない裏ネタをしゃべり続けてきた"関西出稼ぎ芸能リポーター"たちにも同様のことが言える。以前から、東京の大手プロを中心にした芸能プロが加盟する日本音楽事業者協会は、こうした関西のワイドショーなどを苦々しく思っていた。ましてや、"芸能界のドン"と呼ばれているバーニングプロダクションの周防郁雄社長を、北野が「やくざみたいなもんやから」と言ったというのだから、音事協がクレームをつけるのは時間の問題だったと言える。

 推測するに、北野は所属事務所の力も過信していた節がある。確かに松竹芸能は、今でこそ吉本興業にリードされているが、関西では吉本と並ぶ大手プロである。しかし、東京では事情は違ってくる。かつて、東京の事務所が、関西の番組に出演したいとアプローチし、ことごとく関西の大手プロの圧力によって、潰されてきたという現実があるのだ。そのことをいまだに恨みに思い、関西の大手プロが音事協に加盟することを反対した元音事協の重鎮もいた。

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