個性豊かな3人のカノジョたちと、リアルな“恋人”生活を楽しめる、ニンテンドーDS用ソフト「ラブプラス」。そのアーケード版となる「ラブプラスアーケード(仮題)」が発表され、全国のカレシたちの間で話題を呼んでいます。


今回「ラブプラスアーケード(仮題)」のロケテスト(開発中のアーケードゲームを稼働前に一般公開する、いわゆるβテストのようなもの)が行われたのは、秋葉原にあるゲームセンター「東京レジャーランド秋葉原店2号店」。ロケテストは7月24、25日の2日間にわたって行われ、2日間でのべ1000人以上ものカレシたちがカノジョとの公開デートを楽しんでいきました。

「(初日は)開店前の時点ですでに100人以上並んでいたと思います。混乱を避けるため整理券を配布したのですが、12時ごろにはすべて配布終了に。最後の方に整理券を受け取った人は、プレイできるのがだいたい夜の8時前後になりますので、待ち時間で言えば8時間以上ということになります」(KONAMIスタッフ)

――はっ、8時間待ち! 人気ゲームのロケテストともなれば1時間や2時間の行列は当たり前ですが、8時間というのは相当なもの。中には朝の7時前から並んでいた人もいたというから驚きです。


アーケード版は主に「カノジョとのデート」に焦点を当てた内容になっており、今回公開されていたバージョンでは部屋・公園・プールの3箇所がデートスポットとして収録されていました。デート部分はミニゲーム形式になっていて、部屋を選べば「ノット30」、公園なら「だるまさんがころんだ」、プールなら「スイカ割り」をそれぞれ楽しむことが可能。1回のプレイはだいたい6分前後で、デートを楽しんだ後はカノジョとの思い出が短冊形のカードとしてプリントアウトされる仕組みになっています。カードの絵柄にはかなりの種類があり、すべてのカードを集めるのも大きな楽しみの一つとなりそう。

「DS版のデートは“どこへ行くか”でしたが、こちらは“何をするか”の部分に重点を置いて開発しています。デートでは勝ち負けよりも、カノジョをいかに楽しませたかが大切。
プレイの仕方によって、カノジョのセリフが変わったりもしますよ」(KONAMIスタッフ)

ところで「ラブプラス」と言えば欠かせないのが“カノジョとのキス”ですが、スタッフに尋ねてみたところ「現時点では……まだちょっと申し上げられません」となにやら意味深な回答。「アーケードという“公の場所”で、どこまで恥ずかしがらずに遊んでくれるか。みなさんの反応を見ながら、このあたりの要素は取り入れていきたいと思っています」とのことでした。

またDS版やiPhone版との連動要素についても聞いてみたところ、「現時点ではまだありませんが、ユーザーからの要望は非常に多く、検討の余地は十分にあります」だそう。現時点での開発度は30パーセントとのことなので、今後まだまだ新しい要素が追加されていく可能性は大いにありそうです。

「アーケードゲーム自体元気がなくなってきていると言われる昨今ですが、これを打開するにはゲーム業界だけの力ではダメ。
他の業界も巻き込んで社会現象にしていきたいと思っていますので、ぜひ正式稼働を楽しみにお待ちください」(KONAMIスタッフ)

ちなみにネットの反応を見ると、「ラブプラス」がアーケード進出と聞いて大喜びするカレシが続出……と思いきや、「公衆の面前で遊ぶのはちょっと……」「自分のカノジョが他の男とイチャついてるのを見るのが耐えられない」など否定的な意見も一部ではあがっている様子。個人的には、そこを乗り越えて遊ぶのが真の満点カレシなんじゃないかと思いますが……みなさんはどう思いますか?(池谷勇人)