未だ大きな余震が続く九州地方の地震。これを受けて、AppleがAppStoreで「防災関連アプリケーション」を特集している。

無料ダウンロード可能、今すぐ役立つ「防災関連スマホアプリ」
AppStore「防災関連アプリケーション」特集

「LINE」のような有名どころから、一般的にはマイナーなのまで全42本あり、全て無料でダウンロードが可能。中にはiOS版だけでなくAndroid版が存在するものもあるので、この中からピックアップしてiOS/Android双方のリンクを併記して紹介したい。

災害用伝言板


無料ダウンロード可能、今すぐ役立つ「防災関連スマホアプリ」
左:ソフトバンク「災害用伝言板」、中央:au「au災害対策」、右:ドコモ「災害用キット」

災害発生時、被災地に電話をかけて安否を尋ねるのはできれば避けたいところ。安否確認の通話が多発すると電話網がパンクし、より緊急性の高い連絡が滞る可能性があるため。171などの災害用伝言ダイヤルのほか、各キャリアが提供している災害用の伝言板アプリを使いたい。

ソフトバンク:「災害用伝言板」(iOS/Android
au:「au災害対策」(iOS/Androidはau Marketからのダウンロード)
ドコモ:「災害用キット」(iOS/Android

格安SIM(MVNO)やPCから災害用伝言板を利用したい場合は、web171Googleクライシスレスポンスが利用可能。また、J-anpiは各キャリアの災害伝言板とGoogleクライシスレスポンスの情報をまとめて検索できる。


防災情報・ナビゲーション


無料ダウンロード可能、今すぐ役立つ「防災関連スマホアプリ」
左:Yahoo!防災速報、中央:全国避難所ガイド、右:Waaaaay!(うぇーい!)

「Yahoo!防災速報」(iOS/Android)は緊急地震速報をはじめ、土砂災害・津波・大雨など様々な災害の警報をプッシュ通知で教えてくれる。現在地のほか、国内最大3地点の警報を受信することができるので、実家や勤務先を登録しておくと便利。

避難の際に便利なのは「防災情報 全国避難所ガイド」(iOS/Android)。全国の避難所を10万件以上収録し、現在地に一番近い避難所を検索できる。オフラインでも利用が可能。web171などの安否登録・確認の機能も備えている。

避難所へ向かう場合、車で移動するなら「Yahoo!カーナビ」(iOS/Android)や「ナビロー」(iOS/Android)などのカーナビアプリが便利。
徒歩で移動するなら「Googleマップ」(iOS/Android)だけど、地図を読むのが不安な人は方向音痴のために作られた「Waaaaay!(うぇーい!)」(iOS/Android)がオススメ。マップは無く、画面に表示されるのは目的地までの距離と方向だけというシンプルなアプリ。地図通りに道が通れない場合も役立つ。

防災に関する知識をまとめて得たいのなら、東京都が作成した防災ブック「東京防災」がKindleやiBooksで無料で配信されている。東京に限らず、広く防災に必要な情報がまとめられているので、スマホやタブレットに入れておきたい。

ニュース・情報収集


無料ダウンロード可能、今すぐ役立つ「防災関連スマホアプリ」
左:スマートニュース「熊本地震 支援情報」チャンネル、中央:らじるらじる、右:LINE LIVE

各ニュースアプリは地震関連の情報を特集しており、中でも「スマートニュース」(iOS/Android)は「熊本地震 支援情報」の専門チャンネルが期間限定で追加されている。熊本地震関連のニュースをまとめて読めるので、気になる人はチャンネル追加を。


ラジオを聞くなら、民放ラジオ各局は「radiko」(iOS/Android)、NHK第1・NHK第2・NHKFMは「らじるらじる」(iOS/Android)で。ラジオの電波が入りづらい地域でも、ネットがつながっていれば聞くことができる。

通信量とバッテリーに余裕があるなら、映像のニュースも。NHK NEWS WEBではNHK総合テレビと同じ内容の放送をストリーミング配信中。「LINE LIVE」iOS/Android)では天気情報の「ウェザーニューズ」とニュース専門チャンネル「ホウドウキョク」をライブ配信している。4月11日に開局したインターネットテレビ局「AbemaTV」(iOS/Android)にも24時間配信するニュースチャンネルがある。
「AbemaTV」には他にもバラエティやペット、アニメなどのチャンネルがあるので、震災報道に疲れた時に観るのもよい(特にお子さんには家族アニメチャンネルがオススメ。ドラえもんやクレヨンしんちゃんなどテレ朝系列のアニメをやってます)

コミュニケーション


無料ダウンロード可能、今すぐ役立つ「防災関連スマホアプリ」
左:NEAR NEAR、右:Fire Chat

有事の際にネット回線が途切れた時でも、スマホ同士でコミュニケーションできるアプリがある。「NEAR NEAR」(iOS)はBluetoothを使い同アプリを使用してるユーザ同士でチャットが可能。「FireChat」(iOS/Android)も同様のアプリだけど、スマホからスマホにメッセージをリレーさせることができるため、同アプリを使っている人が多ければより遠くまでチャットができる。2014年に香港で起きた学生デモで使われ有名になったアプリ。

お役立ち系アプリを並べたけども、災害の情報ばかりに触れていると気が滅入ってしまう人もいるはず。
ゲームをしたり、YouTubeで面白動画を見たりして、気を紛らわせる時間も大切だと思います。一刻も早く事態が収束しますように。

(井上マサキ)