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「R-1」優勝、狂気の芸人ハリウッドザコシショウとは何者か

2016年3月7日 10時00分

ライター情報:釣木文恵

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「よく今まで売れなかったなあと思って」。昨日のR-1ぐらんぷりで優勝したハリウッドザコシショウに対して審査員の一人、清水ミチコがかけた言葉だ。
イラスト/小西りえこ

ハリウッドザコシショウは現在42歳。大阪NSC11期、中川家、陣内智則、ケンドーコバヤシらと同期だ。芸人同期の中でも特にケンドーコバヤシとは仲がよく、ケンコバは「ライバルは?」と聞かれると「ハリウッドザコシショウ」と答えていたという。

最初はコンビ「G★MENS」としてデビューするも、2002年に相方が芸人を辞め、ピン芸人としての道を歩みはじめる。現在の事務所はバイきんぐや今年も敗者復活で上がってきたマツモトクラブの所属するSMA Neet Project。千川びーちぶという劇場をはじめ、都内のライブハウス出演が主な活動。あらびき団(TBS)には初回から出演して「キングオブあらびき」と呼ばれ、2014年には「あらー1ぐらんぷり」で優勝。それでも「あらびき芸」という認識だったせいか、彼がゴールデンタイムに進出することはなかった。

ライブシーンでは常に大爆笑を生み出す男


「ものまね○連発」や「ハンマーカンマー」などのネタはライブシーンでは常に大爆笑を生み、観客のみならず共演者である芸人たちも軒並み笑い崩れるのがいつもの光景だった。イケメンコンビや技巧派漫才師が好きな観客も、ハリウッドザコシショウにだけはどうしても笑ってしまう、そんな存在だった。何年もずっとそうだった。

しかし「R-1ぐらんぷり」ではなぜか、決勝に上がることはなかった。予選ではいつも爆笑をとっていたにもかかわらず、だ。「生で観ると面白いけれど、テレビを通じたら伝わらないと審査員に思われているのだろう」と感じていたお笑いファンも多かったのではないだろうか。そんなハリウッドザコシショウが今年、決勝へ行った。「R-1」の基準が変わったのか、はたまた準決勝の審査員の気まぐれか、それはわからない。とにかく挑戦12回目にして、彼は初めて決勝へと駒を進めた。

テレビとライブの間にあるハードルをぶち壊したザコシショウ


そして昨日、R-1ぐらんぷり決勝戦。ファーストラウンドではザコシショウのネタが披露されたあと、MCの雨上がり決死隊宮迫が笑いすぎて涙を拭き、審査員の一人間寛平は「この後できへんで」と訴え、板尾創路も「もう来週にせえへん?」と話した。そのあとも落ち着かず、しばらくざわざわしていた。

それは、地下の劇場でよく見る光景と同じだった。

ライター情報

釣木文恵

ライター。演劇、お笑いなどを中心に執筆。『ピクトアップ』『SODA』など。
Twitter:@troookie

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